下田亮次｜しもだりょうじ(レーサー)オフィシャルブログ

今日は雨降りですね。

気温も低く寒い。

スーパー耐久開幕まで１週間を切りましたね。

今年もフラストレーションを感じながら

シーズンを迎える事になると思うと

このままで良いのか、このまま終わるのか、

このまま終わってたまるか。

と思う今日この頃です。

寝て起きてすぐの時によく

現実を感じすごく孤独感に襲われる事があります。

そんな頃に思い出したこんなお話。

一人の男に出会い彼は力士になりたくて

名門の相撲部屋に入り稽古を積んでいた。

プロテストに合格する為にも厳しい稽古を重ねて

下積みから数年後の入門試験で

身長が足りず不合格。

自分には相撲しかない、力士になって

一流の関取になって活躍する為に上京してきた。

厳しい稽古にも耐えて先輩力士からの洗礼にも

強い気持ちを持って耐えてきた。

胸を弾ませ緊張しながら迎えた試験の日に

辛い現実を突きつけられた。

同じ部屋から数名同じ日に試験を受けて

他の者は合格している。

しかもそれほど相撲に対して気持ちがある訳でもなく

ただ身体は大きい為基準の身長測定は何もなく

スムーズにクリアしていく。

そして初場所で土俵を踏み実績を積んでいく姿に

彼は悔しくて、それでも腐らず毎日、毎日稽古を積んでいた。

そして何度も何度も入門試験を受けるが全て不合格。

同世代の力士達の雑用や荷物持ちなどもやらされ

次第に稽古時間も減り自然と裏方に回る役割を命じられ

彼はその部屋を離れ相撲道に別れを決めた。

しばらくの間は何も手につかず何も出来ない自分に

失望した。

相撲道に別れ決めて生きている中でも、

力士になりたくて昔からの夢だった、やっとそれが

叶おうとしようと、夢が目の前にありあと１つで、

という時に夢は崩れた、そしてたいして相撲が好きでも

なく、ただ他にやる事がなく、誘われたから、というような

奴等が普通に試験に合格して力士になれて相撲が出来ている。

中には合格したくなかった、落ちて実家に帰りたかった、

せっかく初場所を踏んだのに数日後に簡単に辞めてしまうような

半端者も存在していた。

そんな奴等に、だったらオレにその権利を、夢をくれよ！

オレは相撲が本気で好きで本気で相撲取りになりたいんだよ！

と、何度も言いたかったそうだ。

数年は自分が名門の相撲部屋にいて相撲を取っていた

事を自分から言う事が出来ず、TVで相撲を見るのも

嫌だったと言っていた。

相撲という存在から避けて生きていた。

さらに数年が経過した頃、徐々に相撲に対しての気持ちも

冷めてきた頃に気付くと相撲という存在に対して抵抗を

感じる事がなくなっていた。

その時に初めて自分が以前、相撲部屋にいた事や

相撲を取っていた事を胸をはって言えるようになった。

だからここまでのレベルになったら終わりなのです、

そうなる前にやるべきなのです、悔しいと思っている

うちに復活するべきなのです。

彼は決して納得して相撲を辞めた訳でもなく、

現実という横やりに邪魔をされて相撲を辞めなくていけない

現状に落とし入れられたのです。

彼は自分が相撲を辞めた事に納得するまで

10年はかかったと言っていました。

だから、悔しいうちにまた復活して下さい。

悔しいと思える事はすごく素晴らしく

悔しいと思えなくなったら復活は出来ない。

現実に納得した事になる。

今辞めて未練は残りませんか？

納得して辞めれますか？

納得ではなく諦めになる。

あなたのレーススタイルを突き通して下さい。

今日もありがとう。

因みに私は高校時代は相撲部でした。(笑)

これ本当です。マネージャーやってました。

当時の高砂部屋の息子さんが担任でした。