大冒険
今晩ワン
飛田さやかです
今日は少し
不思議なお話
三途の川を航る船は
3人乗りと良く
聞いていましたが
確かにそうでした
祖母の入院中
御迎えの船乗場
みたいな所を
三回みました
笹舟を木で創った
様なその船は
左右に止まっていて
バス停？
みたいな所に
人が並んでた
一度目は
そこに祖父の姿が
祖母を探していました
先に発見したのは
私
おじいちゃん
って声をかけ
帰ってまだばぁちゃんは
渡さないよ
と伝えました
決まって時刻は
丑三つ時
夢か現実か
外に出ると
青白いランプの様な
灯りの舟が何舟か
空と海の間に向け
ゆっくりと進んでた
海は見た事ないほど
真っ暗で
産まれて初めて
海が怖いと思いました
やっぱこれ現実だ
と気付くと
心臓なのか小腸なのか
胃なのかって場所が
中から切り刻まれる様に
痛くなって動けない
暫く疼くまってると
病院から電話
急いで来て下さいと
病院に行くと
手足の末端が真紫の祖母
数値も計れない位
乱れまくってた
おばあちゃん大丈夫だよ
おじいちゃんに
帰ってもらったからね
と言うと
はいよ〜って
小さな声
みるみるうちに
ピンク色に戻る手足
そして復活
2度目は
また同じ時間に
同じ場所
今度は
バス停みたいな所に
3人目で祖母が並んでた
おばあちゃん
その舟乗っちゃダメ
こっちだよこっち来て
早くと名を何度も呼んだ
祖母が気付いて
こっちに向かうのを見て
ホッとしたら
また心臓なのか小腸なのか
胃なのかって場所が
切り刻まれる様に
痛くなって動けない
そして病院から電話
急いで来て下さいと
手足の末端が真紫で
息も荒い祖母
おばあちゃんって
声をかけると
乗り遅れたとニッコリ
そして復活
3度目の話はまた今度
今思えば
祖母と最後の大冒険
だったのかもしれません
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