『ディオールと私』
見たかった映画をやっと映画館で見れました。
世界が注目するディオール・オートクチュールの舞台裏に迫る感動のドキュメンタリー。
2012年、新しくディオールのデザイナーに就任したのはオートクチュール未経験のラフ・シモンズ。彼がパリ・コレクションまでに与えられた時間は異例の8週間。それは通常4~6ヶ月の準備期間の半分以下という厳しすぎる試練だった。
職人魂の光る映画。
ラフ・シモンズの繊細で且つ諦めない芯の強さ、短期間で大きな舞台を完成させる姿、彼のプレッシャーが伝わり、こちらにも体に緊張が走ります。
「1mmでシルエットが変わるファッションの世界」でその繊細な感覚を共有できるパートナー「ピーターミュリエー」との信頼関係。
そして頼もしいのが何十年もディオールで働いてきた優秀な職人たち。
それぞれの服に対する歴史と感覚こそがディオールの財産だと感じさせてくれる。
本番が明けるまで彼女らととラフを影で支えてきたきたピーターやパートナーたちの愛のある行動に心打たれ、
それを大成功というゴールに導いたラフの計り知れぬ思いとセンスに感動しました。
完璧なコレクション、美しい花とファッションの融合…女性の柔らかく華やかなイメージ…
今は亡きムッシュ・ディオールの魂の語りとともに…
このあとのメンズコレクションをパリで実際に見たことを思い出すと凄く感慨深い作品となりました。