人生と物語の共通点
午前中に気持ちいい風を感じたせいか、午後からの仕事はよくはかどりました。返却期限が迫った図書館の本も、楽しんで消化しています。
午前中に出会った、満開のハナミズキと青空です。
毎日午後から深夜にかけて原稿を書いていますが、いつも登場人物に驚かされています。ある程度その日に書く内容をイメージして書いていますが、登場人物が予想外の発言や行動をすることがあるのです。
私の場合必ず映像としてイメージしたものを文章にしていますので、書き始めるまでは登場人物たちを自由に行動させることにしています。そしてその語ったセリフや行動をキーボードに入力しているのです。
ところが全く私が予想していないセリフを語り出して、物語の展開を大幅に変更されてしまうことがあります。それでもそのまま流れに任せていると、結局その日に予定していた内容を書き上げています。結果は同じなのですが、その過程は全く予想外の物語になっています。
『ゼロの物語』も結末は先に知っていたのですが、その過程は毎日が想定外でした。同じく現在の物語も結末は受け取っていますが、そこに至る道は日々驚きの連続です。こうして物語を書いていますと、人間の人生とソックリだなぁと感じています。
人間の人生も結末は決まっています。それも全ての人類が同じ結末を迎えます。「えぇ〜!」と思われる方もあるでしょうが、事実だと確信しています。
たったひとつから始まり、「自我」という究極の分離を体験します。その分離を体験することで、「全てがひとつである」ことの本質を知るためです。そして、数えきれない経験を抱いた多様な「自我」が、またひとつに戻っていきます。それこそが人生の結末です。
しかし人生がひとりひとり違うように、その結末を迎える時期や迎える方法は全て違います。でもそれは「起こる」のです。それが今の人生で「起こる」か、別の人生で「起こる」かは、私たちにはわかりません。
結末がわかっているからと言っても、その過程は人それぞれです。それゆえ、日々の生活を精一杯生きることが大切なのです。物語を書こうとして行動を起こさなければ、その過程は示されません。私たちの人生も、その日を全力で過ごすことで過程が見えてくるのです。
人生と物語の共通点。
それは「今、ここ」をしっかりと見つめて、今日できることに全力を尽くすことです。それによって将来に迎える結末は同じだとしても、私たちが手にするものは想像をはるかに超えたものになると信じています。
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