無意識からの脱却
午前中に散歩へ出たときはかなり暑かったのですが、午後からは過ごしやすくなってきました。六甲山方面から強めの風が吹き込んできますので、じってしていると肌寒く感じるほどです。これでもまだ平年より高い気温ですから、昨日までの異常さがわかりますね。
午前中に撮影した美しい花です。涼しい部屋でこの写真を見ますと、さらに爽やかな気分になりますね。
今日散歩しながら妻と話していたのですが、人間というのは無意識の行動が大半を占めているのではないかと思います。散歩や買い物で定番のルートを歩いていますと、違う道を行かなくてはいけないはずなのに、ついついいつもの道を歩いていたりします。
では私たちが無意識で行動しているとき、その意識を支配しているものは何でしょうか?
それは「自我」と呼ばれているものです。「自我」の最大の目的は「個」を守ることですから、危険回避の行動が中心となります。例えば、聞き慣れない音が聞こえたり、自動車が急発進するような音が聞こえると、無意識に防衛体勢を取る事で対処しようとします。とても大切な機能ですね。
ところがそうした肉体的な防御だけではなく、「自我」は心の防御反応も示します。何より大切なのが「私」ですから、無意識でいるとそうした「自我」の防御反応の影響を受けてしまいます。
特に思い当たる事がないのに落ち込んだり、他人に対して攻撃的になることがありませんか?それは、無意識状態の心がある刺激に反応して、「自我」が自分を守ろうとしているせいです。スーパーのレジで誰かが割り込んできたり、街角で誰かとぶつかったりしたようなことがきっかけになっています。
しかし意識的でいると、「自我」の防御反応に振り回されることが減ってきます。自動車を運転していて無理な割り込みをされたとき、危険を感じて「ムカっ!」とすることはあります。しかしそれは肉体的、精神的に自分を守ろうとする「自我」の反射的な反応に過ぎません。
そのことを「意識」しながら怒りを感じると、そのままその感情に振り回されることがなくなってきます。怒ったり落ち込んだりすることを否定するのではなく、意識的であることでそれらの感情の意味を味わって、手放すことができるのです。
予定していたことを忘れてしまう。玄関の鍵をかけて外出したかどうか思い出せない。やたら忘れ物をする。そんな方は、自分の日常生活が無意識に支配されていないかチェックするといいかもしれませんね。全ての出来事が常に新しい出会いであると知っていれば、同じことでも意識的になれるはずです。
意識的に過ごしてみてください。歩くときに自分の足が地面に着いたり離れたりすることを。水を飲むときに、喉を流れる冷たい感覚を。シャワーを浴びるときに、全身に感じる水の流れを。そして、様々な状況で湧き出る感情を意識して感じてください。きっと全てが「今、ここ」で起きていることを実感できると思います。
無意識であることなく意識することを習慣化することで、私たちの心からやってくるメッセージが聞こえるようになってきます。自分に対して常に意識的であること。それこそが本当の瞑想です。
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