願望実現、いつまでやる?
いい天気の一日でしたが、山沿いの雲を見ていると入道雲が見えています。やっぱり季節は夏の気配ですね。
でも窓を開けていると涼しいので、仕事の追い込みも順調です。
意味もなく花の写真をアップしていますが、今日の午前中に撮った写真です。
さて、話は唐突ですが、願望実現という言葉を聞かれたことがありますか? あるいは引き寄せの法則という言葉で説明されてもいます。「思考が現実を創る」というスピリチュアルの法則にしたがって、その具体的なノウハウが書物で解説されたり、セミナーを開いて教えておられる方もいますね。
私はその法則を否定しているのではありません。むしろ、そうであると実感しています。わざわざお金を払って教えてもらうのはどうかと思いますが、それを実感されたい方はやってみればいいと思います。最近の生物学や量子物理学でも、それを証明するような研究結果が出てきていますね。
でも、いつまでやりますか? 願望が尽きるまで? でも願望が尽きる時ってくるのでしょうか。願望というのは、今の自分に無い物を求める意識です。自分に何かが足りないと思っている限り、それは永遠に続くのではないでしょうか。
そもそも願望というのは、誰の願望なのか考えたことがあるでしょうか。「自分の願望に決まっているやんか!」という答えが返ってきそうですね。ではその自分とは誰ですか……。
それは「自我」という自分が創り上げたイメージが持っている願望なのです。
本当の自分である真我は、「全てがひとつである」ことを知っています。「全てがひとつである」という意識には、何かが足りないという考えが存在する余地がありません。なぜなら、全てはひとつだからです。
自分が全体から切り離された部分だと思い込んでいる「自我」は、足りない物を求め続けます。それこそが「自我」の持つ避けることのできない性質です。本当の自分である「完全」を求めようとして、空白を埋めてくれるパズルのピースを探し続けるのです。
「思考が現実を創っている」ことを知り、実体験することはいいことです。しかしそれは、この現実世界を生きるために必要な「自我」の願望であることを知っておくべきだと思います。願望実現という言葉は甘い魅力を持っています。
でもその甘い魅力は、「自我」が持つ欠乏意識を助長して、「自我」が肥大化するきっかけを作り出すことになります。さて、願望実現、いつまでやりますか?
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