自分を映す鏡が歪む理由
夜には雨の予報となっている神戸ですが、少し雲が多いだけで穏やかな天気が続いています。でも雨が近づいているせいか、ちょっと蒸し暑いですね。そんな気候でも、猫のミューナにとっては快適なようです。
ミューナはカラスが大好き。どれだけ熟睡していてもカラスの声が近くで聞こえると、こうして窓辺で観察しています。猫にしたら、ちょっと蒸し暑いくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
さて、話しは全然変わりますが、嫌な夢を見ていて目が覚めた瞬間を憶えていますか? おそらくほとんどの人が「あ〜夢で良かった……」という自分の心の声を聞くと思います。そんなとき、自分の意識を冷静に観察してみてください。
どれだけ夢で嫌な人が出てきても、辛い思いをしても、恐怖を感じても、客観的でいる自分を感じませんか? その夢の自分を思い出して何て馬鹿なやつだと後悔したり、夢の登場人物に怒り狂ったり、いつかリベンジしてやろうなどとは考えないと思います。それは、その世界が夢だとわかっているからですね。
現実世界と重ねることで嫌な気分になることがあったとしても、自分も含めた夢のなかの人物に対しては一歩距離を置いた客観的な立場でいるはずです。それはいい悪いの判断をせずに、ありのままの出来事を眺めているように感じませんか? 夢のなかで起きる出来事が、ただ起きただけなのです。
もし現実世界で同じように出来事を「観る」ことができたならば、私たちは現実世界という壮大な「夢」から目覚めることができるかもしれません。しかしこの現実世界を、一歩引いて客観的に「観る」ことがとても難しく感じます。
よく現実世界は、自分を映し出す「鏡」だと言われています。毎日生活するなかで、私たちはいろいろな出来事や人物に触れます。引きこもっていたとしてもテレビやネットの世界で、様々な情報に接します。そのとき私たちにやってくる思考、感情、言葉等が、「鏡」として私たちの姿を見せてくれます。現実世界が「鏡」だということは間違いない事実だと思います。
ところが私たちのほとんど人にとって、その「鏡」は歪んでいます。私の「鏡」も歪んでいます。だからありのままの自分を客観的に「観る」ことができないのです。もし「鏡」の歪みがなく、ありのままの自分を知ることができたのなら……。私たちはこの現実世界の夢から目覚めるでしょう。
ではなぜ「鏡」が歪んでいるのでしょう? その理由は、私たちの判断です。裁きです。見えている出来事に対して善悪の判断を行い、自分の観念に応じて物事を裁こうとします。そして他人を非難したり、自分を正当化しようと言葉を上げます。それが「鏡」を歪ませてしまうのだと思います。
何も判断することなく、自分の思考、感情、態度を「観る」とき、「鏡」は自分のありのままの姿を映し出しているのかもしれませんね。そしてそれを続けることで、この現実世界の夢から目覚めるのでしょう。そして私たちは言います。「あぁ、全て夢だったのか……」ってね
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。