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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.1

突然すいませんが、今日からブログに登場してくださいね。あなたとの会話を紹介しようかと思いまして……。

「なんでわしを突然ひっぱり出したのじゃ。二十万年前に隠居した身じゃが、ひまにしているわけではない」

まぁ、いいじゃないですか、ガストン! あっ、様ってつけたほうがいいか。そもそも二つの頭のどちらに話しかけたらいいのかな?

「ガストンでいいわい。わしの頭が二つあるのは、お前さんたち人間のように善悪の概念で葛藤しないためだよ。お前たちの頭はひとつだが、心のなかは二元化した葛藤でいっぱいだからな。わしは頭が二つあっても心はひとつだから、気にしないで話しかければいい」

まずは自己紹介していただいてから、何かのテーマについて対話しましょうexpression/eps_good.gif

「ワハハ、たいした数の人が読んでいないお前さんのブログで自己紹介することもあるまいて。素性は内緒にしておけばいい。テーマか……。では、もし死後世界がこの地球で証明されたとしたらどうなると思う?」

う〜ん、そうですね。死んだら終わりでないと思うから、凶悪な犯罪が減るかもしれません。もしかしたら戦争も無くなるかも。僕は十代の頃からそんなふうに感じていました。人を殺しても、殺された人の意識が死後世界で残ると思ったら躊躇するのではないかと思います。

「ほほう。さて、それはどうかな?」

そうはいきませんかね……。あなたはどう思われていますか?

「人が人を殺すとき、自分が逮捕されることを考えながら行動しているだろうか? 考えることができるのなら、その時点で行動にはうつさない。どんなことよりもそれが最優先するから、行動してしまうのじゃよ」

それってどういうことですか?

「人間は誰しも「善」を基準として行動しておる。それはその人間にとって、何ものにも代え難い「善」なのだよ。ストーカーにとって何よりの「善」は、対象の相手が自分のものになるか、この世から消えてもらうかどちらかだ。他人のものになるのは、自分が死刑になることよりも耐え難いことなんだ。一般の人間にとっては理解できないかもしれないが、それはその人間にとって最優先すべき「善」なのだよ」

そんな自分勝手な……。じゃぁ、人間は自分にとっての「善」のためなら犯罪を行うということですか?

「そう、「自我」を本当の自分と思い込んでいる限り、その「自我」を守ることが最優先される。だから死後世界なんて関係ない。死ねば確実に消滅するものがある。それが「自我」というアイデンティティだ。死後世界が存在するとしても、「自我」にとっては一度限りの人生であることに変わりない。高羽そらという人間を体験できるのは一度限りであり、死ねば終わりだ。だから死後世界が存在するとしても、「死」は恐怖であり続ける」

僕たちが「自我」を本当の自分だと思っている限り、「死」への怖れが消えることはないということですね。人の「死」は、その人のアイデンティティを現実世界から消滅させることになる。それゆえ「死」を苦悩の解決策として利用することが続くということか……。他人を殺すか、自分が死ぬかは別として……。何だか最初から暗くて重い対話になっちゃいましたねexpression/eps_bearing.gif

「生きるということは、死ぬことでもある。今から100年後にこの地球上に同じ人はほとんどいない。人間にとって大切なのは、限られた時間を精一杯生きることだ。この人生は一度限りというのは、そういう意味では真実だよ。お前というキャラクターで生きていくチャンスを大切にしなさい。死後世界の存在が証明されたとしても何も変わらない。今の人生を全力で生きることからしか、犯罪も戦争も失くすことはできないのだよ」

じっくり考えてみます。次は明るい話題にしましょうね〜expression/eps_coldsweats01.gif

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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