誰もが嘘をつくとしたら…
何となく夏の気配を感じるこのごろです。まだ泳げそうな気温ですね。そういえば中学生時代に水泳部だったとき、9月の中旬には1〜2年生対象の新人戦がありました。9月でも外のプールで泳いでいましたね〜
そんな暑さが残っていますが、窓を開けているとキンモクセイの香りが部屋に入ってきます。この写真は昨日撮影したものですが、素敵な香りに気づいてあたりを見回すと、微笑むようにたたずむキンモクセイの黄色い花を見つけることができます。やっぱり秋ですね。
今日も午後からは映画でお勉強です。先日トム・クルーズの『ア・フュー・グッドメン』という映画を観たときに、どうしても久しぶりに観たくなった映画です。『閉ざされた森』というジョン・トラボルタ主演の映画でして、レンジャー部隊の訓練中に起きた殺人事件を解明するサスペンス映画です。
ジョン・トラボルタ主演の映画はほとんど観ていますが、そのなかでも私のトップスリーに入る映画ですね。『ソードフィッシュ』のように悪役ぽっく、『パルプ・フィクション』のようにクレイジーで、『スティン・アライブ』のようにカッコいいです。
もし一度も観たことがない方がおられましたら、是非観てください。ネタバレ禁止のどんでん返しがある映画ですから、内容は伏せておきます。ジョン・トラボルタが尋問の名手であるトム・ハーディーという役を演じていますが、真犯人を追求していく過程だけでも見応えがあります。
とにかく登場人物の全てが嘘をついています。その証言に基づいた映像を見せられますから、映画を観ている私たちも混乱してきます。唯一私たちと同じ目線でその嘘に巻き込まれていくのは、トムを補佐する女軍人のオズボーン大尉だけです。彼女の目線を通じて、私たちは物語の真相を知っていくことになります。
この映画を観ていて、私たちの現実世界も同じようなものだと感じました。他人の言葉はそれが意図的な嘘ではなくても、その人にとっての真実です。私たちの真実とは違った世界なのかもしれません。ありのままの事実を述べているようで、人の言葉には個人的な解釈や感情が加味されてしまいます。この映画はそうした他人の証言というものの本質を見せてくれている映画だと思います。
全くの予備知識なしでこの映画を観て、最後のどんでん返しまで読める人はほとんどいないと思います。かといって、それが突飛で飛躍したストーリーではなく、とても納得できるのです。さらに二度、三度と観る度に、そのしかけの面白さがわかってきます。久しぶりに楽しい映画を堪能することができました。
物語を作るなら、この映画のようなストーリーを書きたいですね。あらためていい勉強ができました。ちなみに私の一推しのジョン・トラボルタは、女装した太っちょの母親役をした『ヘアスプレー』のジョンで〜〜〜す
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