裸の王様
今日は朝から曇り空で、冷たい風が吹いています。どうやらとんでもない大きな台風が近づいているようで、進路予想通りにくると神戸を直撃しそうです。今日の雲は、台風の影響かもしれませんね。
アハハ、この写真は昨日の撮影ですよ〜
外は曇り空ですが、私の気分がこの写真と同じなのであえてアップしました。今週はコラボ企画の当番でしたが、昨日に原稿を書き終わって、とりあえず最初の推敲が終了しました。もうアップしてもいいのですが、とりあえず明日一日見直しをするつもりです。ホッとしたので、こんな青空の気分なのですよね〜
さて、今朝目が覚めてウトウトしていますと、突然声が聞こえてきました。
「裸の王様！」
なんじゃこりゃ……。そう思いましたが、子供の頃に読んだ記憶を引っ張り出していました。
新しい服が大好きな王様が、２人の詐欺師にだまされます。馬鹿には見えない布があって、それで王様の服を作りますと。王様は自分が馬鹿だと思われるのを怖れてその布で服をあつらえます。周囲の家来も馬鹿だと思われるのが嫌で、その服を誉め称えます。
そして下着姿のままの王様がパレードします。民衆たちも自分が馬鹿だと悟られないように、王様に賞賛の言葉を浴びせます。しかしある子供が「王様は裸だ！」と叫んだことで、誰もが真実に気づくという物語ですね。
まぁ、その内容のままの教訓を伝えた物語です。人にどう思われるか気にする人間の愚かさと、権威に追随する人々。そしてありのままを表現する子供の素直さ。子供に対してこんな大人にならないようにしましょうね〜という、特定の観念を押し付けるような物語だと個人的には感じています。
完成した物語に「もしも」はありませんが、「もしも」を想像してみると面白い物語だと思いました。例えばこの国が、やたらミサイルを飛ばして自分の国の力を誇示している近くの国だとしたら……。この正直な子供は処刑されるかもしれませんね〜
言論の自由が認められている国でも、公の場で言えないことはあります。何かおかしいと感じていても、口に出せないこともあるのが現代社会かもしれません。そういう意味では、大人も読める奥の深い物語ですね。少し怖いファンタジー映画にできそうです。
私はこんな「もしも」を考えてみました。「もしも」この王様が全てを知っていたとしたら……。つまり詐欺師にだまされていることも、家来たちがお世辞を言っていることも理解していたらという想像です。
そしてあえて裸でパレードに出るのです。ある意味恐ろしい王様ですね。馬鹿だと思われるのを怖れているフリをして、周囲の人間の様子を見極める。でもあえて誰も罰しない。達観した状態で、そこから真実の情報だけを得ようとする王様だとしたら。
誰にも気づかれず愚鈍な王を演ずるこの王様に、新しい物語を見つけてあげたくなってきました。少し想像しただけで、壮大な物語ができそうな気がします。圧倒的な敵の兵力で国の平和を脅かされたとき、予想もできない方法で苦難を乗り越えそうな王になるような気がします。
結局、朝に聞こえた言葉の意味はわかりません。でもこの王様を想像するだけで、物語を創造するモチベーションが上がってきました〜
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