人間だれもが小説家
台風19号が近づいています。沖縄や九州南部では被害が出ているようですね。神戸は夜遅くには雨の予報ですから、明日から明後日にかけては大荒れの天気になりそうです。
午前中はこの写真のように、とてもいい天気でした。でも東寄りの風が強くて、やはり台風の影響を感じます。外出できなくなることを想定して、今日は4日分の食糧を買い込んできました。でも風が気持ちよかったので、今日は帰りの上り坂もせっせと歩きました。
息が切れるほどの急な坂ですが、やっぱり歩くのはいいですね。久しぶりに気持ちのいい汗をかくことができました。そして今日の散歩はニャンコたちと出会えて最高でした!
このニャンコは私にロックオンしていますね。もう一歩近づくと逃げたかもしれませんが、とっても可愛いニャンコでした。
この美人さんは、逆に接触OKニャンコですね。近づく私から目をそらして警戒していないのは、許してもらっている証拠で〜す
写真は撮っていませんが、一番仲良しのノブニャンにも会えたので幸せでした。
さて昨日はコラボ企画の第5章を無事にアップできたのでホッとしました。楽しみつつも神経を使っていたせいか、昨晩は爆睡していました。それでも、私は物語を考えるのが好きなのだなぁ〜と、改めて実感させていただきました。
私は子供の頃から妄想癖がありました。現実と空想を交えながら、それをリアルにイメージするという癖があったのです。7歳くらいのころには近所の年下の子供たちを集めて、その妄想話を真実であるかのように話していました。
どこかで真実ではないと思いながらも、嘘をついているという自覚がないのですね。想像と現実の区別がついていない子供だったと思います。母親が家出をしてしまったという現実を拒否することから、そうした妄想が始まったのかもしれません。
小学生の高学年になっても、眠る前には宇宙旅行に出かけていました。一人乗りの宇宙船に乗って、宇宙の果てまで旅をするのです。そういう意味では、『ゼロの物語』はその頃から下地としてはできていたのかもしれませんね。
でも私に限らず、人間はだれもが妄想しています。それは「自我」が経験している、この現実世界で生まれて死ぬという妄想ですね。
物語の主人公には、必ずそこまで生きてきた背景があります。人間にとって、卒業した学校や、職歴、家族構成等というアイデンティティを示す記憶と同じですね。その履歴を事実として意識していますが、「今、ここ」から見れば単なる記憶であり、妄想です。そしてその記憶にもとづいた信念や観念により、私たちはいつも「自我」が創り出した妄想を物語として生きています。
人生はこうあるべきだ、こうあるべきでないという、「自我」により創られた物語です。自分を主人公として、誰かを味方と決めたり敵と決めたりします。自分の主張を通すことで争いを起こしたり、憎み合ったり、愛し合ったりというドラマを展開していきます。
人間はドラマが大好きなのです。だれもが小説家として、自分の人生のドラマを妄想し続けています。もしかしたら、私が物語を書き続ける理由はそこにあるのかもしれません。「自我」が創り出すドラマを終わらせるために、そして手放すために、物語を書き続けているように感じています。
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