入りたくないけど、覗いてみたい
昨日に引き続き、太陽が見えない神戸です。サボテンのサボちゃんも肌寒いので、今日は部屋のなかで過ごしています。朝食時はかなりの雨が降っていたので、外出時は傘を持って出ました。でもそこは晴れ男。結局傘は必要なかったですね〜
散歩中に見かけた花たちは、優しい雨を感じてなんとなく嬉しそうでした。せっかくの三連休ですが、読書をするにはちょうといい天気です。相変わらず1日1冊をめどにして、インプットに励んでいます。今日紹介するのは、2日前に読んだ本です。
『刑務所わず。塀の中では言えないホントの話』堀江貴文 著という本です。
この本は全部で3部作の3作目でして、『刑務所なう。』と『刑務所なう。シーズン2』に続く作品です。
堀江さんという人物は、まるで「金の亡者」かのような誤解を受けています。ライブドアの経営者としてフジテレビやプロ野球チームの買収、さらに国会議員への立候補等の派手な部分ばかり目立ちます。そして決定的なのはライブドア事件で有罪、実刑となったことです。
私もマスコミが流した一方的な報道を鵜呑みにしていましたが、このシリーズの最初の2作品を読んでそれが誤解だったことがわかりました。それ以来堀江さんの著作をできる限り読んでいますが、とても尊敬すべき人物だということを確信するばかりです。昨年出版された堀江さんの『ゼロ』という本を読んで、私と同じことを感じている方も増えていると思います。
さてこのシリーズですが、実刑を受けて長野刑務所に入所して、仮釈放されるまでが書かれた本です。とにかく面白い!ついつい吹き出し笑いをしてしまう内容が満載です。まだ読まれたことがない方は、ぜひ『刑務所なう。』から読まれることをお勧めします。
そしてこの最終作の特徴は、仮釈放後に書かれたということです。刑務所内にいるときは書けないことや制約を受けていることがあります。そういった部分を書ける範囲で書かれていますので、とても勉強になります。
私は少年から青年時代を、京都の山科という場所で過ごしました。実家から自転車で10分くらいの場所に山科刑務所という施設があります。友人たちと遊びながら、その高い塀の向こうがどうなっているのか想像していたことがあります。そんな未知の世界が明らかにされた本です。
過去のこうした本って、どこか暗くて陰気なものが多かったと思います。もちろん堀江さん自身も辛い思いをされているのですが、基本的にとっても明るい雰囲気で経験談を書かれています。絶対入りたくない場所ですが、覗いてみたいという好奇心を満たしてくれる本だと思います。
堀江さんという人は、刑務所で想像を絶する大変な経験をされたのがよくわかります。でも同時に素晴らしい人だなぁと思いました。未知の世界を知るという意味でも、とても面白い本だと思います。そして、自分が人生を生きていくうえで、何かを感じさせてくる本だと思います。
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