20秒の勇気
台風が近づいているようで、関西も今夜から天気は下り坂とのこと。でも今のところ、雲の合間に青空が見えています。
昨日の散歩中に見つけた花です。牡丹かな? まだまだ春を楽しめそうですね。
誕生日を過ぎてひとつ年齢を重ねました。でもそれで何かが変わったわけでもないですね。いつもと同じ1日を過ごしています。その日をどれだけ充実させて生きるかは、その日でないとできません。毎日が新しい「今日」です。その日の最高のパフォーマンスを出せるよう、毎日を精一杯生きたいものです。
年齢なんて便宜上のものだと感じますし、その年齢に対する固定観念を自分に当てはめないほうがいいように思います。他人の53歳はその人にとってのものであり、自分は自分なりの53歳を生きていこうと思っています。
まぁそれでも、ついつい思うことがあります。それは制服等の見た目で分かる職業の方と接した時です。警察官、消防士、医師や看護師等です。何となくそういう職業の方って子供の頃のイメージが残されていて、自分より年齢が上だと思い込んでいる私がいます。
ところが当然ですが、ほとんどの人が自分より年齢が下になってきました。先日も歩いている時に仕事中の警察官を見かけましたが、制服を無視して顔だけを見ていると自分の子供のような年代です。半世紀以上も生きているのですから、当たり前ですけれどね〜!
さてさて、久しぶりに洋画を観ました。BSの放送を録画したものです。私の、大、大、大、大好きなマット・デイモンとスカーレット・ヨハンソンが共演しているというのに、完璧に見逃していた映画です。映画館に行かない作品であってもレンタル等で観るのですが、この作品はスッポリ抜けていました。
『幸せへのキセキ』という2011年のアメリカ映画です。心温まる、とても素晴らしい作品でした。
実在するイギリス人のコラムニストである、ベンジャミン・ミーをモデルにして創られた映画です。舞台をアメリカに変えていますが、実話が基になっています。そのベンジャミンを演じるのがマット・デイモンです。
最愛の妻を亡くして二人の子供を抱えたベンジャミンは、コラムニストの仕事を辞めて引越しを計画します。妻との想い出が多い街にいるのが辛いからです。14歳の長男であるディランも母の死によって反抗的な態度を取るようになり、通っていた学校で退学処分を受けました。自然豊かな場所で暮らしたいと考えたベンジャミンは理想の家を見つけます。しかしその場所を購入するには、ある条件がありました。
広大な土地付きのその家は、廃園した動物園だったのです。亡くなった元経営者の遺言により、売却条件として動物園ごと購入する必要があったのです。飼育員と47種類の動物は、その経営者の遺産でかろうじて生活しています。しかしもう限界という状況でした。動物たちの中には、絶滅危惧種に指定された希少な動物もいます。
全財産を投げ打って、ベンジャミンは動物園の再建に尽くします。しかし貯金が底をついて身動きでなくなった時、奇跡のような出来事が起こります。その奇跡は、捨てようとしていた妻の衣服に隠されていました。
妻の死を受け入れることのできない夫。母の死を受け入れることのできない息子。同じ心の重荷を抱える親子が、動物園の再建を通じて妻と母の死を受け入れていく物語です。スカーレット・ヨハンソンが演じる飼育員のケリーは、そんな二人を支えていきます。
父のベンジャミンが息子のディランに語るセリフがあります。
「20秒の勇気さえ持つことができれば、素晴らしいことが起きる」という意味のセリフでした。
思い悩むことより、一歩踏み出す大切さを伝える言葉ですね。失敗するかもしれないけれど、動かなければ何も変わらない。自分の熱い思いを伝えるのに20秒あれば十分だ。その勇気を持つんだ、とディランに語ります。
ハッピーエンドでとても感動する物語です。ラストシーンでは思いっきり泣いてしまいました。いい映画です。
それにしても、スカーレット・ヨハンソンはいい女優さんです。最近の『ルーシー』ではアクションも見せてくれましたしね。『ゼロの物語』が映画になったら配役を誰にするかという妄想遊びを、Facebookページでやっていたことがあります。今ならキアラの役は、スカヨハがいいかも〜〜!
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