愉快、痛快、爽快!
昨晩は雨が降ったようですね。でも今朝は朝から気持ちのいい天気。今も大阪方面は西に傾いた太陽に照らされています。
我が家の2軒となりのマンションには、ちょっとした傾斜地があります。この写真のように、毎年5月になると黄色い花で埋め尽くされます。この光景を見ると、春真っ盛りだなぁといつも思います。
今日も朝から分刻みであれやこれやと集中していますが、昨日からさらに楽しみが増えました。『ゼロの物語』の英訳をしてくださっているデューランゆかりさんから連絡をいただきました。第1部の翻訳が完了したとの知らせです。
その原稿ファイルも一緒に添付していただきました。昨日からワクワクしながら読んでいます。自分の書いた物語が英語になるなんて、本当に素敵な経験ですね。わからない単語があってもへっちゃです。何て書いてあるか、どんな場面なのか分かります! だって、原作を書いたのは私ですからね〜〜
英語圏の方に読んでいただくために進めてきたプロジェクトですが、日本の方にも読んでいただきたいと感じました。文章というのは生き物ですから、日本語とは違う新しい世界観が見えてきます。どことなく登場人物たちが、ヴァージョンアップしたような気持ちです。
しばらく時間はかかると思いますが、詳細が決まりましたらこのブログで報告させていただきます。さらにカッコよくなった登場人物たちに会ってやってください。
さて、ずっと読みたかった本を読了しました。
『のぼうの城』和田竜 著という本です。
私はこの作品を映画で知りました。戦国時代、農民を含めたわずか3.000人で、2万人の兵の攻撃を防いだという実話です。それも相手は天下統一を間近に控えて北条氏を滅ぼすため小田原に乗り込んだ秀吉軍。寄せ手は石田三成、大谷吉継、長束正家という歴史的に名のある武将たちです。
とても面白い映画だと聞いていましたので、何度も観ようとしてDVDを手に取りました。でも先に映像で観てしまうとイメージが強くなり過ぎます。ついそのまま原作を読むことを忘れていたのですが、先日図書館で見つけたので借りてきました。
聞いていた通り、本当に面白い作品でした。もともとは脚本で書かれたものだそうで、映画の脚本も著者とのこと。現在取りかかっている仕事が落ち着いたら、必ず映画も観ようと思っています。とにかく、愉快、痛快、爽快な作品でした。
のぼう、というのは「でくの坊」のことです。身体ばかりでかくて、不器用で何もできない武将。領主の従兄弟である成田長親は、領民たちにも「のぼう様」と呼ばれている人間です。畑仕事をしてもまともにできないし、戦をさせてもダメ。ところが何故か、誰からも好かれているのです。
何もできないからこそ、俺たちが面倒をみてやらねば、という気持ちを起こさせる人物です。ところが、ところが。実は誰も及ぶことのない名将の器を持つ人物だったのです。彼の突拍子もない行動に、石田三成らは翻弄され、北条氏の支城で唯一最後まで落ちなかった城となります。
こんな人物がまだ歴史にいたとは……。戦国時代オタクの私ですが、全くノーマークでした。そして素晴らしいキャラを持つ3人の家老たち。その見事な戦いぶりに、本を読みながらも興奮が止まりませんでした。
最終的に秀吉に側室にされてしまいますが、甲斐姫も良かったなぁ。心に残る作品でした。映画を観るのが楽しみです!
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