明晰夢でやるべきこと
昨晩の神戸は雷と激しい雨でした。ミューナは雷を全く怖がらない変わった猫なので、助かりますけれどね。
でも今朝は見事な青空。ブログを書き始めた夕方でも、
写真のように空も海も青く輝いています。いつもこの景色を見ながら、朝食を食べつつ港にフェリーが到着するのをながめ、夕食を食べつつフェリーが出港するのを見送っています。
今朝はいつもの連載小説をお休みして、優先する仕事に取り組んでいました。明日も朝のブログはお休みするかもしれません。
その優先事項のひとつとして取り組んでいた、『ゼロの物語』第1部の英訳原稿を読了しました。外国語大学中退という私の英語力ですから、完璧には読み切れていないかもしれませんけれどね
原作者の私が言うのは変かもしれませんが、めちゃ感動してしまいました。英語ながら、ラストでニックがソラを助けるシーンで泣いてしまいました。全く新しい物語を読んだ気分です。もしかしたら私はタイムトラベルをして、この英訳を先に読んでから日本語に翻訳したのでは、と思ってしまうくらいです。
英語は表音文字です。だから音楽にピッタリです。アメリカのミュージカルが素晴らしいのは、言語体系が音楽とマッチしているからでしょう。それと似たイメージなのですが、どうやら『ゼロの物語』の世界感は英語のほうが合うようです。早く海外の方に読んていただいきたいなぁと心から思っています。
さて、そんな『ゼロの物語』は私の明晰夢から生まれました。この物語の場合は「半明晰夢」という状態で体験しているので、ある意味強制的にダウンロードさせられた世界です。自分の思う通りに状況を変更できないのです。
ところが通常の明晰夢なら、その世界を自由に変えることができます。映画の『インセプション』と同じですね。
美味しいものを食べてもいいし、自分の理想の家を創ることもできます。空を飛ぶ体験をしたり、そのまま宇宙に行くことだって可能です。それは体外離脱でも同じです。あるいは天使のような存在を探して、自分に対するメッセージを受け取ることもできます。
そうした体験を求めて、明晰夢や体外離脱を練習するための動機にされている方が多いと思います。それはそれでいいと思います。私もそうしたことが動機であったことは確かです。
しかし明晰夢、あるいは体外離脱でやるべきことがあります。逆に言えば、そのやるべきことを経験するために明晰夢等があると、今の私は確信しています。
それは「自分」を自覚することです。夢の中の「自分」と現実世界の「自分」の関係を見極めることで、夢の世界の「自我」の幻想性を見破ることです。
夢の中でそれが夢だと気付くと、そこには二つの意識が存在しているのが分かります。夢の世界の「自分」と現実世界の「自分」ですね。五感でその世界を感じるのは夢の世界の「自分」です。その「自分」が存在しなければ、何かを食べることも、空を飛ぶこともできません。
一方で夢の中の「自分」が本当の自分ではないと、現実世界の「自分」は知っています。そうでなければ10階のバルコニーから飛び降りようとはしませんよね。
本当の自分である現実世界の「自分」を自覚しつつ、体験を主導している夢の世界の「自分」を客観的に体験することが大切です。この状態をはっきり意識できるようになるまで、明晰夢や体外離脱の世界で練習を重ねるのです。それが自然な感覚となるまで。
もうお分りですよね?
明晰夢での二つの自分の関係は、現実世界における「自我」と「真我」の関係に似ています。この現実世界を確固たる現実と感じる「自我」と、それらが仮想だと知る「真我」がいます。明晰夢の世界で二つの「自分」を見極めることは、現実世界での幻想を打ち破る道しるべになると思っています。
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