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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話2 Vol.13

ガストンさん、昨日は東海道新幹線でとんでもない事件がありました。まだ詳細は確定していませんが、どうやら男性が焼身自殺したようで、乗客の女性が巻き添いになって亡くなっています。今まで想像もできなかったような事件ですね。

 

「新幹線が開業して初の火災事件となったようだな。まぁ、気象に関しても観測史上初だとか、50年ぶりだとか、とにかく今までの想定を覆すような出来事が起きている。ところで今日のテーマは自殺か。それとも公共の場でのこうした不慮の事件か。それとも想定外の出来事に関して対話するのか?」

 

あはは、ざっくりした訊き方でした。この事件だけでいくつも対話できるのですね。このような自殺に関してはいろいろ思うことがあります。昨日の場合は明らかに自爆テロと同じですからね。飛び降りで他人を巻き込むこともあります。自ら命を絶とうとする精神状態の人にマナーを求めるのはどうかと思いますが、やりきれないものを感じるのは確かです。でもこのことは置いておいて、今日は公共の場での事件について対話したいです。

 

「お前さんは今回の事件について、公共の場でという観点からどのように感じる?」

 

飛行機は厳重な荷物チェックがありますから、こうした事件は起きにくいですね。でも新幹線は全くノーチェックです。銃を持ち込んでも分かりません。世界的にも有名な列車ですし、200キロ以上のスピートで走るわけです。リニアモーターの開業も含めて、こうした列車の荷物チェックの有無が議論されるでしょう。現実的には難しいと思いますが……。

 

「そうだな。飛行機は搭乗手続き上、チェックがやりやすい。だが新幹線で同じことをするとなると、乗客の名簿の把握から物理的手段、人件費、設備投資等を含めて、鉄道会社の負担だけでは賄えないだろう。現実的ではないな」

 

そうですよね。金属探知機でチェックできたとしても、ペットボトルや水筒に隠してガソリンを持ち込むことが可能です。飛行機のように液体の持ち込みが禁止になれば、列車では大混乱になりそうですね。でも新幹線くらいになれば、何らかの手段を講じる必要があるように思います。

 

「それでは、全く問題解決にならないな」

 

でも、何もしないよりいいでしょう。

 

「百歩譲って、新幹線で飛行機のような荷物チェックの体勢が取れたとしよう。では在来線はどうなる? 満員の通勤電車に自殺したいと思う人間が乗り込んで、誰も身動きできない中でガソリンをばらまき、火をつけたらどうする?」

 

大惨事ですね……。

 

「バスだって同じだ。新幹線という特別な乗り物を意識するから、特別な事件のように思う。問題は乗り物の種類ではなく、公共の場で自殺しようとしたり、テロ行為を実行しようとする人間の意識だ。やろうと思えばどこでもできる。新幹線固有の問題ではない、ということだな」

 

ではどうすればいいのでしょうか?

 

「どうしようもないな。未然に防ぐ手立てなどない」

 

そんな身も蓋もない。

 

「だが、ひとつだけアドバイスをしよう。被害者意識は加害者を呼ぶ」

 

えっ、どういうことですか?

 

「自分がそうした災害やテロ、あるいは無差別殺人や事故の被害者になることを怖れていると、その現実を引き寄せてしまう。怖れに由来したエネルギーは、人間が思っている以上に強力だ。納得できないであろうが、被害者が加害者を引き寄せていることはある」

 

つまり双方が引き起こした事故や事件がある、ということですか?

 

「そういうことだ。が、考え違いをするでないぞ。テロであろうと自殺であろうと、実行した人間に問題がある。だが被害者意識に囚われていると、そうした現場に足を踏み込みやすい、ということだ。もちろんこの被害者意識というのは複雑だ。潜在意識までも含めての話しだから、本人が意識していない場合もある。被害者になることの怖れを、心の奥に封印しているからだ」

 

そうなると難しいですね。自分の意識を徹底的にチェックしなくてはいけません。

 

「それはさらに難しいことであろう。そう簡単に自分を知ることはできない。もっとシンプルに考えればいい。開き直ればいいのだよ」

 

開き直るって、また大胆な意見ですね。

 

「起きることは起きる、と自覚することだ。全ては必然だ、と意識することだ。それを簡単に言えば「開き直る」だよ。自分にはそうした出来事が絶対起きない、と思い込むのも怖れが姿を変えたに過ぎない。それも被害者意識の表れだ。何が起きても「あぁ、そうか」と思い、悠然として構えているとき、そこに被害者意識は存在しない。そこには怖れが見えない。だから必然的にそうした出来事を引き寄せない。逆説的だが、それは真実だ」

 

開き直りか。私の好きな感覚です。いい意味での、積極的な開き直りを意識していければいいですね。

 

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コメント (5件)

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  1. そらさん、ご返答ありがとうございます。

    いやあギリシャの、もっともですよ~。

    真実だけ見れたら、自我の評価なんて気にしない気にしないですね。

  2. ひのっちさん、コメントありがとうございます♩

    串の話しは分かりやすかったですね。焼き鳥が目に前にあると、漢字の「串」は一目瞭然ですものね。
    ギリシャのクラウドファンディングは、アカンでしょう(汗)
    もともと主旨が違いますし、何の問題解決にもならないように思います。
    それだけお金が集められるのなら、もっと違うものに投資するほうが有意義ですよね〜(笑)

  3. ひのっちさん、コメントありがとうございます♩

    私はどちらかと言えば開き直りのタイプなのですが、どうやら潜在意識のガストンさんの影響かもしれませんね(笑)
    人生、腹をくくったもの勝ちかもしれませんね。いい意味で、開き直っていきたいです!

  4. そらさん、串のツイッターは笑えましたね~。
    ギリシャのライン記事は「そんな無茶苦茶な??」なんですけど^^;

  5. そらさん、対話記事ありがとうございます。

    なるほど、恐怖を引き寄せないですか。
    何につけても開き直りって、無敵ですよね。
    うじうじするよりはなぁと思います。


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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