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高羽そらさんインタビュー

物理学者VS数学者

神戸市は今日が小学生の終業式だったようで、昼前に子供達がワヤワヤと帰宅する声が聞こえていました。いよいよ本格的な夏休みですね。しばらくは須磨の海水浴場も、大勢の人で賑わうのでしょう。

 

私が子供の頃は、日本海の和田高浜という海水浴場に連れてもらいました。京都人の定番の海水浴場だったみたいです。妻に聞いてみると、やはり同じ場所で海水浴をしていたとのこと。でもあのあたりはすっかり原発銀座になってしまいましたから、現在はどうなっているのでしょう? 私が子供の頃ほど、賑わっていないかもしれませんね。

 

いつもは関東よりも関西のほうが暑いのですが、今年は反対になっているようです。関東は毎日猛暑が続いているようですね。神戸は暑いといっても平年並みですから、大したことはありません。今日も自宅にこもって、ブログで連載した『古都の炎舞』の大幅なリノベーションに取り組んでいました。登場人物の名前を変えたり、ストーリーも変更していますので、なかなか面白い物語になりそうです。ある程度完成したら、ブログの連載分は削除する予定です。

 

さて、昨晩読了した本です。

 

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『容疑者Xの献身』東野圭吾 著という本です。

 

最近は辻仁成さんにハマっていますが、東野さんも伊坂さんも追っかけています。もちろん小説以外で話題の豊富な百田さんもねexpression/eps_coldsweats01.gif

 

この小説は物理学者の湯川学が登場するガリレオシリーズの作品です。全部で8冊ありますが、ようやくこれで4冊目です。映画化もされているようですが、どうやらストーリーがかなり変更されているとのこと。いつか観てみましょう。この物語は東野さんの直木賞受賞作品です。

 

いつも予想外のトリックで騙されることの多い東野作品ですが、この作品に関しては全体の3分目を読んだあたりで結末がわかってしまいました。ちょっと伏線が目立ち過ぎたように思います。でも面白くなかったわけじゃないですよ。それどころか、めちゃめちゃ面白い作品でした。

 

事件の真相はいきなり明かされます。別れた夫にストーカーまがいの被害を受けていた花岡靖子と、中学生の娘である美里が、隠れていたアパートを見つけ出した元夫を突発的に殺してしまいます。以前から靖子に好意を抱いていた隣の住人の石神という男が、その親子の殺人を隠蔽するというストーリーです。

 

高校の数学教師である石神は、実は天才的な数学者でした。将来の日本の数学界を背負って立つような素質を持っていたのです。しかし事情があって、教師をしていました。その天才が頭脳を駆使して、完璧な理論を組み立てます。普通ならその親子の犯罪は誰にも暴かれずに闇に消えていたでしょう。

 

ところがそこへ現れたのが同じく天才物理学者の湯川です。実は二人は帝都大学の同級生でした。そして湯川が唯一、自分の好敵手だとその実力を認めていた人物が石神だったのです。大学を卒業してから交流のなかった二人は、同じく同級生の草薙という刑事を通じて再会します。そしてこの事件に関して、物理学者VS数学者という最強の対決がスタートする、という展開ですね。

 

とても見ごたえのある対決でした。そして靖子の元の夫がひどい奴だっただけに、ついつい犯人たちを応援したくなってきます。そのあたりが、とてもうまく構成されていると思いました。

 

物理学者も数学者も、理論的に物事を考えるのは同じです。ところがその取り組み方法は大きく違います。数学者というのは定理を導くことが目的です。完璧な理論を組み立て、予想された理論が間違いなく正しいと証明するために全力を注ぎます。

 

一方物理学者は実践的です。そうした定理を利用することがあっても、机上だけでは完結しません。具体的に実験と実証を重ねることで、結論を導き出そうとします。常に具体的な物事を見据えているわけですね。そうした違いがうまく描かれていて、見ごたえのある対決になっていました。納得の直木賞だと思います。

 

毎日何かを書き続けていますが、同じくらいインプットを増やしていきたいです。先日芥川賞を受賞されたピースの又吉さんは、2,000冊以上の本を読破されているとのことです。決して驚くような数字ではなく、物書きとして当然だと思います。私も歩みを止めることなく、1日1冊の読破を目指しています。最近は2日に1冊になってきましたけれどね〜expression/eps_coldsweats02.gif

 

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

 

『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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