昨日のブログの答え

投稿日：2015.07.28｜カテゴリー：日記

夏本番ですね。今日も気持ちのいい暑さです。ちょうど７年前の今日、秋に完成予定だった今のマンションを、京都から見に来ました。契約は１月に終了していて、完売御礼の状態です。工事の進捗状況を観察しにきたわけです。

ところが坂道だと分かっていましたが、実際に歩くのは初めてでした。ちょっと舐めていましたね。それも今日と同じく猛暑真っ盛り。マンションから坂道を下る頃は、私も妻も熱中症寸前でした。だから今日も、買い物の帰りはバスですよ。

こんな花たちに挨拶したり、外で暮らすニャンコと遊びながら散歩しています。今日は以前からマークしていた、黒ニャンコにお土産を渡すことができました。見た目はボロボロなのですが、以外に強くてたくましい野良ネコです。

さて先日、アメリカに住む妻の親戚から手紙が届きました。妻と定期的に手紙を交換しています。妻の従姉妹の娘さんですが、私たちと同世代です。日本人の血を一部受け継いでおられますが、アメリカ人ですから英語でのやり取りになります。

とてもユニークだったのが、２月に書き始めた手紙が日本に届いたのは先週でした。郵便のトラブルがあったわけではありません。少し書いては期間をあけて、４月、５月、そして７月に書き足されています。だからHello againという言葉が文中に登場します。日記のようなとても素敵な手紙でした。

私も妻もどちらかといえば、物事を貯めておくのが嫌な性格です。できることはどんどん処理していくタイプですね。だから手紙を書くのに、数ヶ月もかけることはしないでしょう。でも私はその手紙を読ませてもらって、とても心が和みました。書かれた人物が持っている、独特のリズム感を感じたからです。

人間というのはエネルギーです。だから振動しています。そこには個人固有のリズムがあるのだと思います。その人がもつテンポ感は、その人物を象徴しています。それが個性ですね。人によってフィーリングが合う合わないは、このリズムを心地よく感じるかどうかなのでしょう。

先ほどApple Musicで、オリビア・ニュートン＝ジョンのライブアルバムを聴いていました。持っていないアルバムなので初めて聞くものです。『フィジカル』というアップテンポの曲があります。かなりヒットした曲ですが、そのバラードバージョンがライブ録音されていました。

これがとても良かったのです。オリジナルと完全にリズムが異なりますが、それが心地いい。音楽はストレートにリズムが表現されますから、そうした違いが明確に感じられますね。そんな人間が持つリズムについて考えていた昨晩、夕方に書いたブログの理由がわかりました。

なぜ同じ純文学なのに、又吉さんの作品に共感できなくて、辻さんの作品に引き込まれるのか。

リズム感の違いだと思います。辻さんはミュージシャンでもありますから、文章に音楽のような独特のリズム感があります。私が音楽好きなので、そのリズムが心地いいのでしょう。又吉さんは芸人さんです。だから彼の文章には、芸人さんとしてのリズムが盛り込まれています。それが私とはうまくかみ合わなかった、というだけでしょう。だからそのリズム感が好きな方にとっては、引き込まれる作品になるのだと思います。

文章であれ、音楽であれ、絵画であれ、全てはエネルギーであり振動です。発信する人と、受け取る人の、互いのリズムのやり取りなのだと思います。だからいい文章というのは、より多くの人に共感してもらいやすい、独自のリズムを持っているのでしょう。私が持つリズムを、大切にしていきたいと思います。

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