闘う起業家
いや〜、本当に暑い。その言葉しか出てきません。今朝はブログで連載小説を書いていました。いつもその場の思いつきでストーリーを組み立てていくのですが、あまりの暑さに思考停止。キーボードを叩いている時間より、汗をふいている時間のほうが多いような気がしました。
我が家のミューナが、夏になると必ず過ごす場所があります。比較的涼しく眠れる場所のようです。でも7月の下旬まで涼しい日が続いていましたので、今年はいつもの姿が見られないかと思っていました。でもさすがにこの暑さ。4〜5日前からその場所で過ごすことが多くなりました。温度計を見なくても、ミューナを見ているだけで酷暑だとわかります。
この写真の百日紅は、大切な友人です。名前をシャルロットと言います。私がつけた名前じゃありませんよ。この百日紅がそう呼んでくれと言ったのです。そしてこの夏のエネルギーを象徴するようなシャルロットが、同じ名前で『ゼロの物語』の第3部に登場しています。
非物質世界の図書館で主人公のソラを担当する女性職員のイメージに、この百日紅がピッタリだと感じました。もちろん物語では人間の姿で登場していますが、私はこの花をイメージして書きました。彼女が登場するシーンを再読していただけたら、その雰囲気をわかっていただけると思います。
去年は手入れ不足で花をあまり咲かすことができませんでした。でも今年はこの通り元気です。まだまだこれから、美しい花をたくさん咲かせてくれるでしょう。彼女にとっては、とても心地よい暑さなのでしょうね。
さて、先ほど読了した本です。
『我が闘争』堀江貴文 著という本です。
ホリエモンこと堀江貴文さんの自叙伝です。物心がつくかつかないくらいの幼い頃から、現代までを振り返ったものです。そのまま小説として読んでも面白いくらい、波乱万丈の人生です。
この本の原稿を最初に書き始められたのは、刑務所に収監されてからとのこと。それまで上場企業の経営者として朝も夜も関係なく仕事をされていた堀江さんです。ところが規則正しい刑務所の生活では時間を持て余します。そこで自分の人生を振り返るつもりで書かれたそうです。パソコンは持ち込めませんから、当然手書き原稿ですね。辞書が手放せなかったと書かれていました。
私は堀江さんの他の著作も読んでいますので、知っていることも多かったです。でもこうして1冊の本として読み通すと、堀江さんの人生観が見えてきます。以前は彼のことがあまり好きではありませんでした。でも刑務所での生活をまとめた『刑務所なう』という著作を読んで以来、すっかり好きになりました。
堀江さんの『ゼロ』という著作を読んだ時にも思いましたが、マスコミや新聞等の報道によって、私たちは彼の固定された悪役のようなイメージを植え付けられていたことがよくわかります。メディアというものがその本人の真意を決して伝えていないことを、改めて感じました。
堀江さんは闘ってきた起業家です。その相手は既得権益を保持している人たちです。だから敵が多かったのですよね。最近ニュースになった東芝の粉飾決算の規模の大きさを見れば、ライブドア事件で実刑になった堀江さんの判決が異常だったことがわかります。大企業の東芝は上場廃止もなく、経営者の辞任で幕引きできそうな雰囲気です。検察や古くからの大企業等、そういった権力を持つ魑魅魍魎を敵に回したのですからしんどい闘いです。堀江さんはこの著作で、それらを「老害」と呼ばれていました。
あとがきに、堀江さんが闘ってきたものについて書かれていました。血液型で人間を判断するのは、くだらないと書かれたあとの文章です。
『僕のこれまでの人生の「闘い」は、そうした血液型診断に似た、さしたる根拠のない思い込み、慣習、常識、ルールへの抵抗だった』
シンプルですが、とても納得できる言葉です。私たち人間は多くの思い込みを抱えています。そして、それを日増しに増加させています。私たちが疑うことや闘うことを諦めた時、そこには「停滞」の文字しかないでしょう。新しい世界が広がることは、決してあり得ません。
これからの人間は、たとえサラリーマンであっても「起業家マインド」を持つ必要があると思っています。日々大きく変化していく時代の流れと共に歩むためには、そのマインドが必須だと確信しています。こうした経験者の著作は、そうした「起業家マインド」を刺激してくれると思います。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。