心って、どこにあるんだろうね?
昨晩は眠ろうとすると、待ちに待った雨が降り始めました。ところが湿度が上がって、超蒸し暑い。そして午前2時頃には、眠れないほどの猛烈な雨。その後は強風が吹き荒れたりと、騒がしい夜でした。
今朝も午前中は、これでもか、というほどの湿度の高さにうんざり。何とか買い物を済ませて帰りのバス停にたどり着くと、今度は突然の強い雨。運よくバスを待っている時と乗車中だけの雨でしたので、ほとんど傘のお世話にならずに帰ってこれました。本当に変な天気です。
ところがその雨のあと、涼しい風が部屋を吹き抜けています。こんなに過ごしやすい午後は久しぶり。これが夜も続くことを願っています。
今日のシャルロットです。今年は華麗に咲いてくれているので、ついつい通りかかると写真を撮ってしまいます。
今朝は「ガストンとの対話」を休ませていただきました。ガストンがお盆で帰省してしまいましたが、明後日には帰省先から帰ってくると思いま〜〜す
帰省は冗談ですが、今日と明日の朝のブログはお休みしようと思っています。ちょっとした夏休みですね。「ガストンとの対話」と「連載小説」は朝のその瞬間に集中して書きますので、かなりのエネルギーを必要とします。お盆ですので、2日ほど充電させていただきます。
仕事もあえて休憩しています。書きたくてウズウズしそうになるのですが、直感に従って明日まで休むつもりです。今はApple Musicでビージーズの『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラ盤を聴きながらブログを書いています。70年代後半のディスコブームの世界にどっぷりと浸っています。
さて、先ほど読了した本です。
『醒めながら見る夢』辻仁成 著という本です。
タイトルだけを見ていると、まるで明晰夢の物語のようですね。でも本当に明晰夢の世界を書いたのかと思うほど、不思議で難解な小説でした。これまで読んだ辻さんの作品のように涙することはありません。でも言葉にできない残像が、いつまでも心に残る小説でした。
5人の人物を語り手にすることで、ひとつの物語が構成されています。
自殺した姉を神のように慕い、自殺に追いやった姉の恋人を殺そうとしている陽菜。
自殺した陽菜の姉の幻影と暮らし続ける、死に取り憑かれた劇団演出家の優児。
感情を外に出すことができず、「口無し」と呼ばれる青年の文哉。
女装趣味の年下男に入れあげる華道の家元である悠乃。陽菜の母親でもある。
縄で肉体を縛って人間の心を炙りだそうとする縄師の五郎。離婚した陽菜の父。
という不思議な5人が絡む物語です。このキャラを見ただけでも、不思議な世界であることがわかりますね。著者の辻さんは、あえてこうした特殊なキャラを設定されているように感じました。その目的は、人間の見た目や常識では浮き彫りにできないものを取り扱うためです。それが「心」です。
「人間の心は、いったいどこにあるのか?」
この問いが、この物語のモチーフになっています。この5人が自分の心の形とその置かれた場所を求めて、悶え苦しむ物語です。映画化もされているそうですから、一度機会があったら観たいと思います。脚本と監督も著者の辻さんなので、その世界観が映像に反映されているはずです。
ところでこのブログを読んでいるあなたが、「心はどこにありますか?」と質問されたらどう答えますか? 時間があるときに、一度じっくり考えてみてください。
自分の頭を指差す人もいるでしょうし、自分のハートを指差す人もいるでしょう。でも、人間の心って本当はどこにあるのでしょう?
私はこの問いを、ずっと考え続けていました。そして自分なりの答えを持っています。でもそれは私の答えですし、私が死ぬ瞬間までそれが正解かどうか確かめることはできないでしょう。だからこの場では書きません。でも、自分の心がどこにあるのか、どんな形をしているのか。その問いが自分にとって有意義なものであることは、間違いありません。
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