6,000億円をケンカで失った人
昨晩から今朝にかけて、寒いくらいの気温でした。窓を閉めて眠れるのが、本当に幸せだと実感しています。年中無休のヨイショ体操の歌声に悩まされることもないですしね。
天気予報では曇りでしたが、今日は見事な晴天でした。日差しが厳しい分、かなり気温が上がったかもしれません。でも自宅で過ごすには、十分快適な温度でした。
昨日の散歩中に出会った花です。フワフワの花びらのなかに妖精が隠れていそうですね。
今日は時間を有効に使うことができて、とても有意義な1日でした。時は金なり、と言いますものね。まさしく時間をお金に換算すると、1分1秒がどれだけ大切なのかわかるかもしれません。人によって違うでしょうが、平均すると一生の時間をお金に換算すれば、合計でどれくらいの金額になるのでしょうね。
さて、そんなお金で驚く話を聞きました。西和彦さんという方をご存知でしょうか?
私は存じ上げなかったのですが、履歴を知って驚きました。あの有名なMicrosoftの副社長をされていた日本人だったのです。その西さんの対談をYouTubeで見て、その会話のスケールの大きさに驚きました。
早稲田大学に在学中、雑誌で見かけたMicrosoftの記事に関心を持たれます。そしてまだ上場前の小さな会社の経営者だったビル・ゲイツに面会されました。そこから二人は意気投合して、西さんは8人目のMicrosoftの社員となられたそうです。
ところが上場前に、ビル・ゲイツと大げんか。IntelのCPU使用にこだわるビルと、Intelの独占を嫌う西さんが激突。
「お前の会社の株なんか、いらんわ〜〜!」とたんかを切ってしまい。予定されていたストックオプションを拒否してビルと決別されたそうです。ところがご存知の通り、その後のMicrosoftの躍進です。もし西さんがその株を持っていたら、6,000億円に化けていたそうで〜〜〜〜す!
お金のために仕事をしてきた西さんではありませんが、さすがに6,000億円を失ったことはショックだったそうです。10年間は落ち込んでいた、と本人が言われていました。今ではビル・ゲイツと和解して、自宅に行くなど交流されているそうです。でもさすがにショックだったでしょう。
6億でも驚きますが、6,000億円ですからね。それでも西さんはそのショックをバネにして、いろいろな事業を手掛けられています。パソコンに関心がある方なら、「週刊アスキー」という雑誌をご存知でしょう。アスキーはこの西さんが設立された会社だったとのこと。
現在は関与されていませんが、社長だった当時のエピソードに大笑いしました。ブログでは書けないような内容もあります。とにかく変わった社員の方が大勢おられたようです。
西さんは出版した本が売れないと、担当した編集者の机の周辺に書店から返品された本を積み上げたそうです。本人の姿が見えなくなるくらい、その周囲を返本で囲ってしまうのです。普通ならそれで落ち込みますよね。だから次は売れる本を作ろう、と意欲を燃やすわけです。
それでもやる気が出ない編集者には、後ろからそっと近づいて、その本の山を崩したとのこと。つまり返品された本で編集者を生き埋めにしてしまうのです。よくそんなことができたなぁ、と私は大笑いしてしまいました。「今ならパワハラだよね」と西さんも発言されていました。
人間の人生って、本当に不思議だと思います。もし西さんが6,000億円を手にしておられたら、全く違った人生になったかもしれません。「週刊アスキー」という雑誌は生まれなかったかも。でもその6,000億円を投資して、現代では予想できないことをされていた可能性もあります。
これだから人間の人生は面白いのだと思います。全てが予想できて、予定調和で終わる人生なんてつまらないですよね。結局人間にとって最も大切なのは、お金や地位ではなく、経験なのかもしれません。そういう意味で西さんの経験は、6,000億円をはるかに超越した、プライスレスなものなのでしょうね。
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