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高羽そらさんインタビュー

サイコパスになりたい

シルバーウィークの最終日。今日も見事な秋晴れです。朝からブログの連載小説を必死でアップして、午後から仕事。そしてレンタルで借りていた映画も観ました。気がついたら夕方になっていて、あっという間に1日が過ぎていきます。

 

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昨日の散歩中に会ったダンディくんです。犬というよりは猫的な性格のワンちゃんです。気まぐれなので、名前を呼んでもなかなか遊んでもらえません。かなり珍しい犬種だと聞きました。夏は可愛い帽子をかぶって、冬はサンタクロースの衣装で散歩しています。昨日はご機嫌だったようで、かなり仲良くしてくれましたよ。

 

さて、今日は秋分の日です。夏至から冬至までの私のテーマを見直す中間点です。今年の夏至のテーマは『嫌われる勇気』を持つことです。昨晩振り返ってみましたが、まだまだ不十分だと反省しています。小心者で他人の目を気にする習慣は、なかなか手ごわいものです。

 

そんな私が抱えているテーマを、いとも簡単に生まれた時から克服している人たちがいます。アメリカでは人口の4パーセントがそうした人たちだと言われています。昨晩読了した本です。

 

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『サイコパス 秘められた能力』ケヴィン・ダットン著という本です。

 

現在ブログで妖精が登場する連載小説を書いています。それが終了したら、実はホラーを書いてみようと思っています。そこでその勉強を兼ねて、サイコパスについての本を何冊か図書館で予約しています。そのうちの1冊です。

 

手のつけられない凶悪な犯罪者。他人を殺害することを何とも思わない感覚。そうしたイメージでサイコパスを見ていました。ところがこの本を読んで、すっかりそうしたイメージが塗り替えられてしまいました。ホラーの勉強にはならなかったかもしれません。

 

もちろんサイコパスと呼ばれる人たちのなかで、そうした恐ろしい犯罪者は山ほどいます。ところが同じサイコパスの能力を、機能的に利用して成功している人も大勢います。そのことを全く知りませんでした。

 

軍の特殊部隊、企業のCEO、優秀な外科医、弁護士等、数え上げたらキリがありません。恐怖を感じることなく、過去や未来に捉われず「今」だけに集中し、驚異的な成果をあげる人たちです。そして他人を惹きつける魅力にあふれ、カリスマとして尊敬されています。

 

分厚い本なのでいろいろな研究結果が記されています。そのなかで私が最も面白かったのは、著者自身が被験者になった体験です。軍の特殊部隊の人で、サイコパスのテストで高得点を上げて陽性判定された軍人と一緒に実験に参加されました。

 

全身にセンサーを取り付けて、身の毛もよだつような映像を見せられます。ここで書けないような恐ろしい映像です。著者の反応は心拍数や呼吸数が上昇して、完全にパニック状態となっています。ところが軍人の男性は、恐ろしい映像を見せたあとのほうが、かえって冷静に落ち着いた反応を示します。安静時よりも安定した数値なのです。つまり危機が迫れば迫るほど、より冷静になるのです。

 

ところが特殊な電磁誘導の機械を使って、著者の脳内にある扁桃体の機能を低下させます。扁桃体は人間の感情の管制塔のようなものです。つまり感情を抑制して、人工的にサイコパスを作り出す実験です。

 

そうすると同様の映像を見ても、著者は全く最初のようにパニックになりません。それどころか、軍人よりも安定した数値を示しました。その影響は1時間ほど継続するらしく、直後にゲームセンターに行くと、驚くほどの集中力で今までの最高得点を出したとのこと。その時の著者の言葉です。

 

「自分が何を言おうと何をしようと、やましさ、良心の呵責、恥、遺憾、恐怖——どれも心の計器盤に当たり前のように点灯するごく日常的な警告ランプだ——に煩わされることなく、人生のドライブを楽しめるという感じだった」

 

ところがその効果が消えてくると、とたんにゲームに負け始めます。慎重になって失敗することを恐れ、結果にこだわるようになります。元に戻ってしまうのです。とても興味深い実験でした。

 

もっと驚いたことに、凶悪な犯罪者であるサイコパスの人たちと、チベットで修行した瞑想の達人たちが同じ脳波を示しているそうです。同じ課題をさせても、両者は同様の結果を出します。つまり人を平気で殺せる人間と、悟りを開いたような人間が、ほぼ同じ資質を持つ人間なのです。天才と狂気が紙一重、という言葉を思い出しました。

 

その両者に「共通」している資質です。

 

冷静

マインドフルネス(今、ここの全てに気づいている状態)

恐怖心の欠如

精神の強靱さ

新しい経験への開放性

功利主義

一点集中力/意識変容状態

精力的

独創性

執着のなさ

 

これら共通の性質を持っている人間が、愛や思いやりを持てば聖人に、衝動性や反社会的になれば犯罪者となります。とても面白い分析でした。

 

小心者で他人の目を気にしてばかりいる、この私。とうていサイコパスのような資質があるとは思えません。でも、どんな人間にもそうした部分があるように思います。鍛えれば成れるはずです。サイコパスになりたい、と切実に感じました。何ものをも恐れないその感覚を、経験してみたいです。ただし、犯罪者ではなくですよ〜〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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