[gtranslate]
高羽そらさんインタビュー

場の空気を読むより大切なこと

いや〜何だか暑さがぶり返しています。1ヶ月くらいは季節が戻ってしまった印象。

 

今日は荷物が少し重かったせいもあって、私も妻もたっぷり汗をかいて、息を切らしながら急な坂道を自宅まで登りました。でも、いい運動にはなります。

 

IMG_3153

 

 

今日の散歩中に出会った金木犀の大木です。小さな庭でも植えられる木なのですが、育つとかなり大きな木になります。首を思い切り反らせて見上げるほどの大きさでした。何年くらい生きているのでしょうね?

 

さてすっかりハマってしまった『ソロモンの偽証』ですが、2,100ページも残り100を切りました。いよいよ隠されていた真実が明らかにされる場面まで来ましたので、あえてそこでストップしています。今日の用事を全て済ませてから、最後の最後をゆっくり楽しむつもりです。

 

この物語で取り上げられているのが、学校におけるいじめや暴力です。この物語で必要なアイテムである『地上げ』と『公衆電話』を活かすためか、時代設定はバブルの頃になっています。私が20代の後半だった頃です。

 

でもいじめというものは、それ以前の私の子供時代でも、そして現在でも存在しています。さらに子供だけでなく大人の世界にも波及しています。先日も兵庫県警の20代の警察官二人が、上司によるパワハラで自殺するという事件がありました。

 

いじめの原因やその根絶方法は、心理学者や社会学者の方たちが研究して提唱されているのでしょう。おそらく数え切れないほどの書籍も出版されているはずです。そうした研究の成果を私は知りません。でも自分の経験のなかで感じることがあります。

 

それはいじめが発生している場所には、独特の『空気』があることです。殺伐として、重くどんよりとした空気です。個人差はあるでしょうが、誰もがそのことに気づいているはずです。誰かを排斥しようとする目に見えない、悪意のある空気です。そしてその悪意が自分に向けられないことを、誰もが願っています。

 

そうした『場の空気』を読むというのは、人間の本能に組み込まれているのではないでしょうか? 自分の身を守るために。

 

その能力は別にいじめだけではなく、職場での仕事を円滑に進めたり、家庭や地域で発生した問題を解決する時にも利用されます。集団や組織が合意を形成するにあたって、具体的な事実について議論しながらも、その場の空気を共同創造しているように感じます。ですからその空気から外れた言動や行動を取ると、いわゆるKYとして見られるわけです。

 

特に日本人というのは個人の主張よりも組織の意見を重視する傾向があって、根回しを得意とする民族です。空気を読む、ということに関して重要視している傾向があるように思います。それはそれで大切なことでしょう。私も空気を読むことを否定するよりも、必要だと感じるほうです。

 

ただ、その空気が作り出す雰囲気の怖さも同時に感じています。こうした人間は排除すべきだ、こうした意見は封じるべきだ、という特定の人間による威圧的な空気が発生することがあります。いじめ、というのはそうした空気から生まれるのではないでしょうか? そんな空気を読むことで、そこに追随してしまう。なぜなら排除される対象になりたくないからです。

 

空気を読むことは大切です。しかしその雰囲気に流されてしまうと、思いもよらない場所に自分が立つことになります。いじめについて知っているけれど、見て見ないふりをして口を閉ざしてしまう。いじめに直接関与していなくても、それはその重い空気の一部を自分が担っていることと同じです。太平洋戦争に突き進んでいった時の日本は、そうした空気に包まれていたのではないでしょうか? 空気を読む能力を駆使することで、かえって雰囲気に飲み込まれてしまうのです。

 

空気を読むことより大切なこと。それはそこに発生する雰囲気に流されない自分を持つことです。読み込んだ空気と自分を同化させないことです。雰囲気に流されてしまうくらいなら、空気が読めなくて浮いているほうがマシかもしれません。空気の読める人ほど、雰囲気に飲み込まれやすいのではないでしょうか?

 

『ソロモンの偽証』という小説を読みながら、そんなことを考えていました。

 

どうせ空気を読むのなら、その場の空気をピュアにできる人間になりたいなぁと感じました。『人間空気清浄機』です! 

 

流れの停止した空気は淀んでネガティブなものになりがちです。場の空気を換気できるような人物が一人いるだけで、常に新鮮な空気でその場を包むことができるかもしれません。この社会からいじめを無くしていくのは、そうしたことの積み重ねなのかもしれませんね。

 

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

 

『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。

 

 『STORY OF ZERO   BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る


インタビュー特集もっと見る

 

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

プロフィール画像

高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)カレンダー

2015年10月
« 9月   11月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)アーカイブス

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)QRコード

ブログモバイル版

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp
/official/sora_takaha/