アナログゆえに面白いこともある
気温が下がると昨日の天気予報で脅されていましたが、想像していたほど冷えませんでした。今日も青空が広がって気持ちのいい天気です。
昨日の散歩中に見つけたフウセンカズラです。妻に名前を教えてもらいました。その名の通り、フウセンをつけているようでラブリーですね。
明後日の土曜日は高校の同窓会がありまして、京都に向かいます。35年ぶりに会う友人もいるでしょうから、若干緊張しています。
私の高校生活はいい加減なものでしたから、あまり学校に思い出はありません。とりあえず卒業した、という雰囲気です。でも同じ中学校から進学した友人が多いので、その時代の同級生たちに会えるのを楽しみにしています。
当時は今と違って全てがアナログでした。携帯電話なんて想像すらできません。音楽を聴くのはLPレコードかカセットテープです。楽しみといえば深夜ラジオで、お気に入りのDJの声が聞ける曜日はワクワクしたものです。
確かに今と比べたら不便なことはたくさんあります。でも当時の私たちがそれを不便だと思うことはありません。だってそれが最前線の世界だったわけですから。今から思えば、そうしたアナログゆえに面白いこともありました。好きな異性に告白するのも、メールやLINEがなかった時代ですから。
そんなアナログ時代を思い出す映画を観ました。
『ジャッカルの日』(The Day of the Jackal)という1973年に公開されたイギリス・フランスの合作映画です。
有名な映画なのですが、私は観たことがありませんでした。舞台をアメリカに変えて、ブルース・ウィルスとリチャード・ギアが出演したリメイク版は観ましたが、フランスを舞台にしたこの作品は初見です。時代背景も違いますから、全く別物の作品と考える方がいいようです。
この映画は1963年のフランスが舞台です。ドゴール大統領の暗殺を企むOASという組織があります。これは実際に存在していて、ドコール大統領は30回近くも殺されかけたとのこと。そのOASに雇われて大統領暗殺を請け負った暗号名ジャッカルと、フランス官憲の戦いを描いたフィクションです。
ストーリーはいたってシンプルです。しかしこのジャッカルが素晴らしい。完璧な計画を練って、それを着実に実行していきます。一匹狼です。常に遅れをとる警察組織を尻目に、一歩一歩大統領に近づいていきます。その計画がハマっていく過程を見るだけでワクワクして、ついついテロリストのジャッカルを応援してしまいます。
最高に愉快なのは、アナログ対アナログの対決です。ジャッカルは特製の銃を用意したり、パスポートの偽造や、他人の個人情報を利用していきます。でもそれらは全てアナログです。自動車の排気管を改造して、特注の銃を隠したりします。
一方警察の捜査も超アナログ。税関や旅券事務所でジャッカルの本名や動きを探りますが、膨大な紙の資料を前にした人海戦術です。せいぜい政府関係者の機密漏洩をチェックするのに盗聴する程度です。だからこそこの映画は面白い!
その時代で利用可能な最新の技術を駆使して、お互いの裏をかこうとするわけです。そこにはコンピューターもデーターベースも存在しません。途方に暮れそうな地道な労力と知恵の戦いです。古い映画とはいえ、十分に見応えのある作品でした。
スパイ映画の原点といっても過言ではないでしょう。この作品をヒントにしたスパイ映画もあるはずです。実在のテロリストたちが、この物語の原作を愛読していたことはよく知られています。それほど原作の質が高いということでしょう。私も読んでみようと思います。でもテロを計画しているわけじゃありませんよ〜〜!
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