何でもないものが、あらゆるもの
今日は久しぶりに三宮まで出かけました。買いたいものがいくつかあったので、日曜日ですが思い切って街に出ました。
先日からの寒さが続いていますので、今日はダウンジャケットを用意しました。帰りの坂道は少し暑く感じたものの、厚着して正解でした。そしてせっかく三宮に出かけたので、以前から気になっていたお店に行くことにしました。パン屋さんです。
ある著名人の方が、「神戸で最も美味しい」と宣言されたお店です。でも私と妻の意見は、自宅の最寄りのパン屋さんが神戸一だと確信しています。ですからどちらか美味しいか、決着をつけに行きました。観光地で有名な神戸の北野坂近くのお店です。
店の入り口です。神戸らしいおしゃれなお店ですね。コーヒーが無料で提供されていまして、かなり美味でした。妻と私と二種類ずつパンを買って、自宅に持ち帰って食べてみました。私と妻の意見はほぼ同じです。その結果は……。
自宅最寄り店の圧倒的な勝利です! やっぱり神戸一美味しいパンは他店に譲れません。
まずはお店の雰囲気、店員さんの接客態度でも、今日のお店は劣っていました。パンを買いに来たという、ウキウキ、楽しい気持ちになれないのです。私たち客と、お店の人との目に見えない距離感がその原因だと思います。どこか気負いすぎているように感じました。
そしてパンの味です。確かに美味しい。でも平均点です。三宮にいくつか店舗を出している他のパン屋さんのほうが、クオリティが高い。ですから私と妻が推薦しているパン屋さんとでは、申し訳ないですが勝負になりません。野球で言えば、アメリカの大リーグと日本の実業団レベルの差がありました。
ということで、わざわざ三宮まで交通費を使って買いに行く価値は、我が家にとってはないという結論です。歩いていける場所に、神戸一のパン屋さんがありますから。でも比較できて、とても楽しかったです。
さて、昨晩読了した本です。
『何でもないものがあらゆるものである─無、存在、すべて─』トニー・パーソンズ著という本です。
今年出版された比較的新しい本です。本当に素晴らしい本です。。自分が生まれてから積み上げて来た不要な概念が、バラバラと音と立てて崩れていくのが聞こえるはずです。とてもシンプルに同じことを著者は繰り返しています。ただ言葉が難解なので、慣れるまで時間がかかりました。
ところが読み進めているとある瞬間、何かがストンと入り込むのを感じます。そうすると対話形式になっている著者の答えが、質問を見ただけでわかるようになってきます。言葉で説明できないものを表現されているので、真意をつかむのに時間がかかるだけです。
翻訳をされた高木悠鼓さんが、この本に対して面白い感想を書かれています。
「本書は情味も含蓄もぎりぎりカットした身も蓋もない露骨な本である。トニー・パーソンズは、情味や含蓄のある『悟りや気づきの物語』を求める人々の心を一つまた一つ撃ち落として、たったひとつのもの『生の感覚』にだけ集中させる」
私も同感です。そして見事に撃ち落とされました。
私が気に入ったある一節を紹介します。
〜以下抜粋
ということで、これは何でもないものがあらゆるものであるのです。これは存在です。あるものすべては存在です。そしてその存在の中で、そのあらゆることの中で分離が起こるのです。
人間はこの現れの中で自意識がある唯一のものです。自意識は人間に特有です。それは夢です。存在が起こり、それが自分自身から分離しているという夢を見て、それから多くの時間を費やして、あらゆるところにあるものを探します。
〜以上抜粋
このような内容が、この本全体を通して語られています。私にとって、今年を締めくくるにふさわしい本でした。オススメですよ!
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