予測できないのが、才能の開花
昨日よりは若干暖かく感じます。でもさすが12月。冷たい風が気持ちいいです。夏のうだるような暑さは活動が鈍りがちですが、冬の寒さは違います。体を温めたくなるので活動的になりますね。そして寒さと共に、六甲山が綺麗になってきました。
例年に比べると見劣りする感は拭えません。でも今年は紅葉を諦めていただけに、その反動でワクワクしています。来週あたりに暖かい日があれば、ちょっと出かけてみるのも良さそうです。でも寒かったら、自宅からこの写真のような景色を眺めておきます。
神戸では昨日からルミナリエが始まっています。12月なのでクリスマスのイルミネーションと間違われる方もありますが、これは阪神大震災で亡くなった方たちの追悼と鎮魂、そして神戸の復興を祈るためのものです。ですから期間は13日までです。クリスマスに神戸へ来ても、何も見られませんよ〜!
来年になって1月17日を迎えると、震災から21年になります。成人式に出席する世代以下は、震災後の生まれになるのですね。震災に対する意識の風化を懸念する声は聞こえますが、私はいい意味でその風化を捉えています。悲しい、辛い記憶は手放す方がいい。それを引きずったまま生きていくのは大変です。
でもルミナリエのようなイベントがあることで、若い世代にも歴史の事実を伝えることはできます。興味を持った人は、ネットや書籍からその実態を知ることができます。興味がない人は、それでいい。そう思います。風化することは、決して悪いことばかりではない、と私は感じています。
さて、昨日はとても懐かしい映画を観ました。見るたびに大笑いして、感動して、元気をもらえる映画です。
『天使にラブ・ソングを…』(原題: Sister Act)という1992年のアメリカ映画です。
ウーピー・ゴールドバーグ演じるクラブ歌手のデロリスが殺人の目撃者になります。犯人のギャングから身を隠すために刑事に連れてこられたのが修道院。そこでのドタバタを描いたコメディです。
この映画を観ていつも感じるのは「人間の才能が開花するのは、全く予測できない時に起こる」ということです。デロリスは歌手としてクラブで歌っていました。選曲もアレンジも彼女が行い、3人のグループで活動しています。でも全く売れていません。本来持っている才能が、まだ開花していないのです。
でも毛嫌いしている修道院の聖歌隊に参加した瞬間、眠っていたデロリスの才能が目覚めます。それまで培ってきた経験と隠れていた才能が一気に花開くのです。殺人事件の目撃者になることがなければ、絶対に起こり得なかったことです。教会に近寄ることさえない彼女でしたから。
フィクションとはいえ、この映画は大切なことを教えてくれています。自分のやりたい事、好きな事が誰にもあります。その夢を実現するために、人間は努力します。そして未来を思い描きます。けれども、その未来への過程にこだわり過ぎると、自分の才能を開花させる機会を逃してしまうかもしれません。それまで積み上げてきたものが、全く予想できない出来事から花開くかもしれないからです。
この映画のデロリスがまさにそうです。彼女の音楽指導者としての才能によって、法王まで動かしたわけですから。でもそれは、クラブで夢に向かって努力を続けてきた結果です。売れないからダメだ、と思って断念していたら終わっていました。諦めていたら、この素晴らしい未来は具現化しなかったのです。
ヒットする映画というのは、このように何かを感じさせてくれるはずです。笑い転げながらも、前に進む勇気をもらえます。自分が行き詰まっているように感じたら、この映画を観るのはいいかもしれません。とても元気の出る映画です。
それにしてもこの映画の公開当時、修道院長役のマギー・スミスが、将来ハリーポッターでマクゴナガル先生を演じるとは思いもしませんでした。今の私がこの映画を観ると、どうしてもマクゴナガル先生にしか見えません。今朝の『ガストンとの対話』でも話題にしていましたが、人間が持つ印象というのは怖いものですね〜!
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