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高羽そらさんインタビュー

すべては出会いから始まる

今日の神戸は朝から曇り空。ここ数日より気温が低いように感じます。次の連休には平年並みの気温に戻るそうですから、冬らしい寒さが戻ってくるのかもしれません。

 

昨日の初詣の帰り、JR元町駅から普通電車に乗りました。その時妻が変わった広告を発見。その内容を見てびっくりしました。

 

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その広告がこれ。「むこう、むこう」という意味不明なキャッチコピーです。この広告は京都府の向日市がPRのために出している広告でした。向日市といえば、神戸に引っ越す前に私と妻が住んでいた場所です。ふたりとも京都市内の出身ですが、購入したマンションが京都市の南西に位置する向日市だったのです。

 

『市』としては、全国で下から数えた方が早い面積と人口です。なんせ、現在私が住んでいる神戸市灘区の人口の方がはるかに多いのですから。ちょっと散歩しようと歩くだけで、すぐに京都市の西京区か南区、あるいは隣の長岡京市に入ってしまうほどです。

 

それでも西暦794年に京都に都が置かれる直前は、長岡京の都の大極殿あった場所です。名前からすると長岡京市に都があったように思いますが、桓武天皇が中心地として定めたのが現在の向日市でした。ですから広告の写真の女性は、その時代の衣装を着ているのです。

 

ぶっちゃけた話、よくこんな予算があったなぁと思います。小さな市ですから、決して税収は多くありません。以前はキリンビールの工場があったのですが、跡地はAEON MALLに姿を変えていますし、その肝心な店舗は京都市に置かれています。そういう意味では思い切った広告を出したな、と妻と二人で感心していました。妻と私が暮らした思い出の場所ですから、この広告の効果が出ることを願っています。

 

人間の人生は、すべて出会いから始まります。この向日市だって私との出会いがあったから、そこに生活が存在していました。それは人間関係でも同じです。そんな出会いの素晴らしさを教えてもらえる小説を読了しました。

 

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『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎 著という本です。今年最初に読み切った小説になります。

 

この物語は伊坂さんにしては珍しく、殺し屋も、超能力者も、テロリストも登場しません。6つの短編からなる単行本ですが、最初の二つの物語を書かれた理由がいつもと違うからです。

 

ミュージシャンの斉藤和義さんと懇意にされているそうで、斉藤さんから歌詞を依頼されました。でも歌詞は書けないので小説として作品を渡されたそうです。ですから恋愛がテーマになっていました。さらに二つ目の短編は、斉藤さんがリリースされた楽曲の初回限定版の付録とした書き下ろされました。またまた恋愛ものです。

 

そしていつもの伊坂さんらしく、そこに登場する人物を複雑に絡ませることで、残りの短編を執筆されました。ですから全体としてとても素敵な物語になっています。テーマは『出会い」。恋人や夫婦、そして友人たちの不思議な出会いについて書かれた小説です。とてもほのぼのとして、何度も読みたくなる素晴らしい作品でした。世の中には偶然がない。そのことを改めて感じさせてらえました。

 

この物語に、不思議な人物が登場します。街角にいる占い師の風貌なのですが、悩みを告げると、それに応える歌を聴かせてくれます。それで相談者はその歌に勇気づけられます。その占い師の名前が「斉藤さん」でした。きっと斉藤和義さんをイメージされているのでしょう。

 

誰にも出会いがあります。赤ちゃんとして生まれた瞬間、両親と出会います。学校で知り合う友人や教師、職場の同僚。一緒に暮らすペットたち。そして恋人や配偶者。さらに自分の子供や孫。すべての物語が出会いから始まります。そう思うと『出会い」には、とても神秘的な何かを感じますね。

 

物との出会いもあります。私が今使っているパソコンやスマホとも、出会った瞬間があります。家や住んでいる場所もそうです。出会いがないと、何も始まりません。

 

そして同時に別れも必然です。出会った人や物と、いつか別れる時が必ずきます。最終的に自分がこの世を去る時には、この世界と別れることになります。生まれた瞬間にこの世界と出会い、死ぬ時に別れるわけです。それが何より最大の、出会いと別れかもしれません。

 

でもどちらにしても、最初にやって来るのは出会いです。だからその瞬間を大切にしたい。この小説を読んでいて、そんなことを感じました。

 

私たちが最も大切にすべき「出会い」をご存知ですか?

 

それは、朝目覚めた瞬間の「今日の自分」との出会いです。私はそう思って、毎朝自分に「おはよう!」と声をかけています。その貴重な出会いを大切にして、「今日」を生きるために。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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