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高羽そらさんインタビュー

所有なんて、単なる幻想

少しずつ寒気が入っているようで、自宅にこもっていると寒さを感じます。週間予報を見ていると、ようやく平年並みの気温が続くようです。

 

昨日外出した時に、新年になってからずっと会えていなかったノブにゃんに、ようやく新春の挨拶ができました。

 

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写真をよく見ていただくと、ノブにゃんの足元に同じ柄をした子猫がいるのがわかるはずです。いつもはすぐに逃げるので、なかなかツーショットの写真が撮影できませんでした。実の親子ではないのですが、どう見ても同じ柄。この付近を通学する女子高生のアイドルだったノブにゃんも、今やママ業に忙しそうです。これから寒くなりますが、元気で冬を越えてくれたらいいな。

 

今日の1月7日は七草粥の日です。昨日のスーパーでは、どの店にも七草が並んでいました。5軒のスーパーを見ましたが、どの店舗も同じ七草が置いてあります。ところが全く同じ商品であるにもかかわらず、値段が違います。それぞれのスーパーの事情が感じられて面白い。商売をするというのは、大変なものです。

 

我が家は朝ではなく、お昼にお粥をいただきました。でも七草ではありません。水菜を買っておいて、たっぷり入れて食べました。水菜の風味とシャキシャキとした食感が最高でした。今年初めての挑戦でしたが、あまりに美味しかったので普段メニューに昇格しそうです。来年の1月7日は当然ながら、水菜の美味しいこの時期は何度か食卓に登場すると思います。

 

さて、今日のブログのタイトルは、先日に妻と散歩していた時の会話です。

 

所有という概念は、単なる幻想ではないか。言い換えれば、全てのものは借り物ではないか、というふたりの結論です。「自分」という個人単位で考えた場合、所有という意識は、思い込みでしかないように感じるのです。

 

その代表的なのが税金。自分の所有物であるはずの不動産屋や自動車に対して、税金が課せられます。固定資産税なんて、結局は自治体に対する賃借料みたいなものです。正当な対価を払って自分の名義になったものなのに、所有している限り払い続けなくてはいけません。

 

そんな感覚で持ち物を見ていくと、永久に所有できるものなどありません。所有物とは占有使用することができるだけで、自分のモノではないように感じてしまいます。

 

相続などは所有が継続しているように思えますが、個人単位で見れば所有者が移転しています。永久に自分の所有であるモノなど存在しません。所有意識は単なる自己満足ではないでしょうか?

 

これは人間関係でも同じです。『自分』という範疇に属する家族や友人がいます。でもそれだって永遠に続きません。関係によるもつれもあれば、死別もあります。自分のモノであり続けるなど無理な話です。

 

そして究極的には、この世界がそうです。現実世界で生きている限り接しているものは、それが物であれ人であれ、自分が死ねば終わりです。誰もが自分の人生と言葉にしますが、人生を所有することはできません。所詮は借り物ではないでしょうか? 一種のバーチャルリアリティだと考えるほうが、自然だと思えてきます。

 

全ては所有することができず、いつかは手放さなくてはならない。借りているものは、いつか必ず返さなければいけません。

 

人間がそう理解した場合、二つに道が分かれるような気がします。

 

自分のものではなく借り物だから、大切にしようと思う人。

 

どうせ借り物で自分の所有じゃないから、と乱雑に扱う人。

 

その人の人生観が大きく影響してきます。自分がどうありたいかが、見えてくるように思います。

 

これからの未来は、現時的な意味でもシェアの時代になると思います。所有することの意味が問われるでしょう。Airbnb等の民泊は、法改正されることによってますます普及するはずです。ですから所有にこだわる人は、どこか生きにくい時代になったと感じるかもしれません。

 

そして自分のこの肉体も、借り物だと感じる人が増えてくるでしょう。自我という思い込みで、人生を所有していると錯覚しているだけです。そんな時こそ、生き方が問われると思います。

 

この世界は借り物であって、未来の子供達にシェアしていくものだ。そう感じられる生き方をしたいと願っています。自分のものではなく、借り物だからこそ大切にしてきた。自分が死ぬとき、そう断言できる人生にしようと決めています。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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