一途な紳士。アラン・リックマン
空気の冷たい神戸です。朝からずっと青空が広がっていますが、冬らしい寒さですね。来週にはかなり強い寒波がやってきますので、体調を崩さないようにしなければ。
昨日の散歩中に撮影した水仙です。これくらいの気温がちょうどいいのでしょう。生き生きと花を咲かせていますね。
さて、今日もブログを書く以外は仕事をしていましたが、気分はかなり落ち込んでいます。昨晩の訃報に愕然としました。
アラン・リックマンが逝ってしまいました。
先日亡くなったばかりのデヴィッド・ボウイと同じ69歳。私が最も愛するイギリスの俳優さんです。巨星を数日で二つも失ったイギリスの人たちは、きっと心がひしがれていると思います。日本にいる私でもそうですから。
私が最初にアラン・リックマンを意識したのは、『ダイ・ハード』という映画です。あのイギリス訛りのテロリストが目に焼き付いていました。ジョン・マクレーンに少しずつ追い詰められながらも、最後まで戦い続けたハンス・グルーバーが今でも心に残っています。
でも私が最も好きなアランは『いつか晴れた日に』のブランドン大佐です。自分の感情を抑えて、ケイト・ウインスレットが演じるマリアンヌを思い続けた一途な姿に心が打たれました。
アランほど一途な紳士が似合う俳優さんはいません。ハリーポッターのスネイプだって、ハリーの母親のリリーを一途に愛し続けた男性です。あの物語はハリーが主人公ですが、本当はスネイプが主人公だと私は思っています。スネイプの一途な人生に、何度も涙しました。
原作を書いたJ・K・ローリングは、ハリーの最終章を誰にも知られないよう、銀行に預けていました。でもアランにはスネイプの最後と過去を知ったうえで演技をしてほしいので、たった一人だけその内容を事前に告げています。有名な話ですね。
アランにとっては沈黙することが大変だったようですが、彼の一途さがそれを貫き通しました。
だからこそ『ラブ・アクチュアリー』での浮気っぽいアランが、微笑ましく見えます。だって実生活で、彼ほど一途な男性はいませんから。
アランの妻であるリマ・ホートンとは、アランが19歳、リマが18歳の時に出会っています。それ以来ずっと交際を続け、50年間もロンドンで同棲してきました。でも最近になって入籍しました。二人だけでニューヨークで式を挙げたそうです。アランがリマに渡した結婚指輪の値段はなんと190ユーロ(2万6千円)だそうです。アランらしいですね。
もしかしたら入籍したのは、死期が近いことを知っていたからなのかもしれませんね。そう思うだけで、涙が出てきました。
あの低音のイギリス訛りの英語が聞けないと思うと、悲しくて仕方ありません。かなりの衝撃を受けています。
でもデヴィッド・ボウイも言っていましたね。自分の音楽だけを憶えていてほしい、と。
アランの気持ちも同じかもしれません。新しい映画を見ることはできませんが、多くの名作が残されています。気持ちが落ち着いたら、彼が出演した映画を追いかけてみようと思います。心からご冥福をお祈りします。
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