必死のパッチの一週間
久しぶりにブログに帰ってきました。25日から休ませていただきましたから、４日間は完全休養でした。このブログに移ったのが2014年の４月ですが、ほぼ休みなしで書いてきたので珍しいことです。
ある事情がありまして、このブログで連載していた『不死鳥を見た男』のリノベーションを完成させていました。昨年から取りかかっていましたが、今月に入って本格的に取り組んでいました。つじつまの合わない部分を削除したり、逆にエピソードを追加したり。基本的には同じストーリーなのですが、まったく違う印象の物語になったと感じています。
とにかく作業がエンドレスの様相をみせ始めましたから、必死のパッチの一週間でした。本当は水曜日くらいに完成させて、昨日からブログに戻る予定でした。でも見直せば見直すほど、いろいろ訂正したくなります。そのうち何がベストなのかわからなくなってきて、迷走しそうになります。何度も料理の味見をしているうちに、味覚が麻痺してしまったのと同じですね。
今朝になってもまだ一部を手直ししつつ、何とか午後でキリをつけました。この作品については、これでとりあえず封印です。明日からは通常通りのブログに戻る予定です。
そして月が変わって２月になれば、昨年の暮れまで連載していた『妖精からの招待状』のリノベーションに入ります。自分で決めた期限は３月末。ですから３月の最終週くらいには、今回と同じようなことになるかもしれません。
ということで1月31日が過ぎると、現在ブログにアップしている『妖精からの招待状』は削除します。読もうと思われている方（多分いないと思いますが）は、それまでに読んでくださいね。
さて、今週の月曜日に読了した本です。
『指名される技術 六本木ホステスから盗んだ、稼ぐための仕事術』堀江貴文 斎藤由多加 共著という本です。
堀江さんについて説明は要らないですね。斎藤さんはゲームクリエーターで、『シーマン』という人気のゲームを作られた方です。
タイトルを読んで分かるとおり、ホステスさんのノウハウを自分たちの生活に生かしていこうという内容です。この本のホステスとは、キャバクラではなく、クラブのホステスさんのことです。
私はどちらも行ったことがないので知りませんでしたが、キャバクラとクラブはルールが違うそうです。キャバクラはその日にお店に入ってから自分の気にいったキャバ嬢を指名するので、それがそのままキャバ嬢のポイントになります。だから毎日が客の取り合いになります。その部分が飽きなくて面白いそうです。
ところがクラブでは、最初に来店した時に担当の「係」が自動的に決まるそうです。ですからホステスさん同士の露骨な競争がないので、キャバクラに比べて飽きやすい。でも飽きずにお店に来てもらう必要があります。そこでクラブのホステスさんは、独自のノウハウを必要とするわけです。
シンプルな内容ですが、とても勉強になる本でした。巻末に業界用語の説明もありますから、小説の参考にもなりました。
では指名される技術とは？
それは一言で説明すると「相手の『共感』を獲得する」ということです。
共感してもらえるようになることで、身内意識を持ってもらえます。仲間という気持ちですね。そうした「共感」を相手の心に育てるために、クラブのホステスさんは相当な努力をされているようです。これはホステスさんだけではなく、人間関係すべてにおいて共通することだと思います。小説だって、登場人物の誰かに共感するから、その先が気になるはずです。つまり飽きない。
２時間もあれば読めてしまうので、隙間時間の読書にオススメの本ですよ。
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