神戸と京都のコラボに感動
春の嵐が近づいています。昼過ぎから雨が降り始め、このブログを書き出した夕方の5時頃で土砂降りになってきました。これから風が強くなったり、雷がなるかもしれないとのこと。明日は大荒れの天気になりそうです。
それでも午前中の買い物は、傘を使うことなく往復できました。それだけでもラッキーですね。それにしても暖かい。いや暑い。
自宅近くの上り坂に至る前に、すでに汗をかいていました。ですから坂を登る時にはヘトヘト。今日は上着なしで外出してちょうどいいくらいだったかもしれません。だけど数日後にはまた寒波がくるようですから、マジで体調管理が大変ですね。
明日はバレンタインデーですから、今日はスーパーも駅ビルの専門店街もチョコレートで溢れていました。今日と明日に全国で売れるチョコレートの量はすごいのでしょうね。明日の天気は大荒れになりそうですから、デートの予定があるカップルは大変。まぁ、ラブラブな二人なら天気は関係ないか。
さて、録画したまましばらく置き去りになっていたドラマを見ました。
1月17日は阪神淡路大震災が起きた日です。今年で21年になります。先月にこのドラマが放送されたので、録画しておきました。
実際に放送されたのは2010年の震災後から15年の時です。ですから再放送ですね。でも私は見ていなかったので、今回は見逃さないように録画していました。
とても素晴らしいドラマでした。ハンカチなしには見られません。嗚咽をこらえながら見ていました。
震災当時、警察や消防の方たちは自分たちも被災者であるのに、他人のために命をかけて職務を全うされていました。それは新聞社で働く人も同じです。自分たちが地震被害の当事者であるにもかかわらず、新聞を作るために私情を捨てた人たちです。
他府県ではインフラが使用できますから、テレビ等で情報を得ることができます。しかし神戸の人々には情報がまったく入ってきません。家族が命を失ったり、家が燃えているのに、神戸全体がどうなっているのかを知る術がありませんでした。そしてどこに避難すればいいのか、どこへ行けば水や食料を手にできるのか。何もわからない状態でした。
ところが地元の神戸新聞は本社が全壊認定。ホストコンピュータが破壊されて、新聞を作ることができません。そこで編集長が依頼したのが京都新聞です。両社は協定を結んでいて、何かあれば協力し合うことが以前から話し合われていました。
地震が起きた17日の夕刊も、神戸新聞は新聞を発行しました。それは京都新聞の協力があったからです。最終的には20日間ほど、神戸新聞から派遣された社員が京都に基地を持ち、施設の一部を借りて新聞を発行し続けました。本当にすごいことだと思います。
主演は嵐の桜井翔さん。その他に吹石一恵さん、萩原聖人さん、高嶋政宏さん、内藤剛志さん等が出演されています。そしてドラマの合間に、俳優さんたちが演じた本人が登場して、当時のことを振り返る構成になっていました。新聞に載ることがなかった写真も紹介されていました。
主人公は三津山さんというカメラマンの男性です。神戸市民に少しでも貴重な情報を伝えたい、と被災地でカメラを構えます。ところが彼はシャッターが押せなくなってしまいます。新聞記者ですから客観的な視点が必要です。でもそれは無理です。自分も神戸市民であり、被災者ですから。
苦しんでいる人の姿をファインダー越しに覗くなんてできない。その葛藤に苦しみ、精神的に追い込まれて写真を撮影できなくなりました。その心が痛いほど伝わり、涙しました。
でも仕事に徹したカメラマンもいます。この惨状の記録を残すことが、自分たちの使命だとカメラを手にされていました。それでも平気だったわけではありません。涙を流しながらシャッターを切っていたのです。
ある火災の現場で、少年が何かを掘り起こしています。そのカメラマンが近づくと「母を捜している」と少年は言いました。
「お母さんは行方不明なの?」と尋ねると、少年は手にしていた箱をカメラマンに見せます。それは焼け果てた遺骨でした。少年は焼死した母の遺骨を探していたのです。
そのカメラマンはぼろぼろと涙をこぼしながら、「すみません。すみません。撮影させてください」と写真を撮りました。その写真は当然ながら新聞には掲載されていません。遺骨ですから。でもこのドラマでは了解を得た上で、その写真が紹介されていました。切なくてたまりませんでした。
ドラマの主人公である三津山さんは、友人の死を知って立ち直ります。そして神戸新聞もそれと同時に編集の方針を変えました。それまでは被害の状況を伝えることがメインでしたが、神戸の人たちを応援する紙面に刷新されました。生き残った人たちが前を向いて進めるように。
ドラマと実写の映像を交えた、素晴らしい作品でした。そして21年前の神戸がどんな状況だったかも、私なりに知ることができました。
私が現在住んでいる神戸の地元紙である神戸新聞を助けたのが、生まれてから40年以上過ごしてきた京都の地元紙である京都新聞だったなんて。その両社のつながりに、心が熱くなるのを感じました。どちらも私の自慢の街ですからね。そのことが、とても嬉しかったです
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