モモに会いたくなった
天気予報どおり、朝から冷たい雨が降っています。そして昨日に比べて気温が下がっているのも感じます。昨日は完全に春の気温でした。
昨日の散歩中に撮影した、早咲きの桜です。この花を見ながらすっかり春気分でしたが、今日は一気に冬に逆戻りです。しばらくは寒くなるので、体調管理に注意ですね。
今朝は予定があって朝から外出していました。送迎バスがある施設なのですが、用事が終了してその帰り道のことです。少し遅れて到着したバスに、妻と二人で乗っていました。他にも乗客がおられます。しばらくすると、ドン!という衝撃で身体が揺れました。
止まっている送迎バスに、タクシーが追突しました。よりによって、どうして停まっている送迎バスに追突するのでしょう? プロの運転手でしょう? ケガ人が出るような事故ではありませんが、無料の送迎バスは運行中断。結局冷たい雨の中を、駅まで歩くことになりました。こんな珍しいことに遭遇するなんて。厄落としだと考えて、ラッキーだと思うことにしました〜〜!
さて、昨晩読了した本です。
アハハ、図書館で全集を借りたので、写真では本の内容がわかりませんね。
『モモ』というミヒャエル・エンデというドイツの作家が書いた児童文学です。1970年代に出版された古い作品で、世界的なベストセラーになりました。私も映画になったのは知っていたので、この作品の存在はわかっていました。でも児童文学なので、読む機会がなかったのです。
でも先日読んだある本で、この物語が紹介されていました。ストーリーを見てびっくり。こんな面白い内容だと知らなかったのです。さっそく読んでみましたが、もう驚きの連続。なんて素敵な物語なのでしょうか。これは児童文学ではありませんね。大人が読むべき物語です。
ウイキペディアからあらすじを拝借しました。
『イタリアのローマを思わせるとある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人自身をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで奪われた時間を取り戻すというストーリー』
主人公のモモという少女と、時間どろぼうたちの戦いの物語です。この全集で400ページほどある物語ですが、時間を忘れて一気に読んでしまいます。『時間』というものに対する概念について、読者にじっくりと考えさせる物語です。読む人が『時間』に対して持っている感じ方によって、その感想は大きく変化すると思います。
現代人を風刺するとか、社会を風刺するとかの意見もありますが、私はもっと深いものを感じました。人間の根源に触れている物語だと思います。モモと話すと、誰もが自分の心をオープンにします。それまで自分が抱えていた他人との境界線が消えてしまうのです。時間どろぼうでさえ、モモのそうした「聞く力」には勝つことができませんでした。素晴らしい作家ですね。
こうなると、映画が観たくなってきました。動いているモモに会いたくなってきました。1986年に映画化されているようです。DVD化されて、レンタルにあるかな? 今度TSUTAYAに行くことがあれば、探してみようと思います。たかが児童文学、されど児童文学ですね。いい刺激をたっぷりもらえた作品でした。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。
『STORY OF ZERO BOOK Ⅰ 〜ENCOUNTER〜』は全世界のAmazonで配信中です。日本のAmazonはこちらです。