失敗は忘れた頃にやってくる
春です、春ですよ〜! 春分の日が過ぎると、神戸は一気に春めいてきました。朝から夕方にかけて、ずっと青空が輝いています。
外出した時、一輪だけ咲いている桜を見つけました。
可愛いですね。この陽気だと、神戸も数日中に桜の開花宣言が出そうです。そして散歩していると、あちらこちらで美しい花を見かけます。
美しい花を見ているだけで、ワクワクしてきます。そんな楽しい気分を吹っ飛ばすような失敗を、久しぶりにやらかしてしまいました。
外出したついでに、ランチをしていくことにしました。いろいろ迷ったのですが、妻と決めたのは久しぶりに行くファミレス。数年前はよく食べに行きましたが、前回がいつだったか記憶にないくらい行っていません。本当に久しぶりでした。
ところがなぜ行かなくなっていたのか、その理由を二人とも忘れていました。後から考えると、なぜ忘れていたのか思い出せません。記憶からその店を排除しようとするから、行かなくなった理由も忘れていたのでしょう。
その理由は、まずいからです。
料理がテーブルに置かれた瞬間に、私も妻も思い出しました。作る人の心がまったくこもっていない、ただ食欲を満たすだけの食べ物。このファミレスではそうした料理しか出ないことを、すっかり失念していました。そして食べたら、やっぱりまずかった。
人間の記憶のいい加減さを思い知りました。外食候補の店として脳から排除した瞬間、その理由も消えてしまうようです。排除した当初は憶えているのでしょうが、年数が経つと曖昧になってくるようです。もう二度とこの店に行かないと二人で言い切りましたが、数年後にまた行っているかもしれませんね〜!
実は映画もそうしたことがあります。昨晩はそんな映画を観ました。
『宇宙戦争』(原題: War of the Worlds)という2005年に公開されたアメリカ映画です。
たまたまBSで放送していたので、録画して観ました。過去に観ている映画です。でもストーリーの詳細が思い出せません。トム・クルーズのダメな父親役の見事な演技。そして娘役のダコタ・ファニングの天才を感じさせる演技しか記憶に残っていません。
でも原作は有名なSF作家のH.Gウェルズですし、監督はスピルバーグ。間違いなく面白いだろう、と安心して観ていました。そして本当に面白く観ていました。10年前にしてはCGは素晴らしいし、ハラハラドキドキの連続です。おまけにストーリーを忘れていましたから、初めて観るような気分でした。
でもそれは途中までです。ラストでがっかり。あの無敵な侵略者を滅ぼしたのが、地球のウィルスという結末。そこでようやく思い出しました。
『この映画のラストがイマイチだから、もう観る必要のない映画だ』と排除したことを忘れていました。
これも先ほどのファミレスの件と同じです。映画の存在が記憶から消えているので、ストーリーを思い出せなかったのです。気に入った映画は1度観れば、ストーリーを忘れません。でもそうでもない映画は、記憶から消去してしまいます。ですから失敗を繰り返してしまうのかもしれません。
天災は忘れた頃にやって来る、という言葉があります。まさにこれと同じで、失敗は忘れた頃にやってくるですね。
ちょっと悔しかったので、まだ読んだことがない原作を図書館で予約しました。この原作自体が本当につまらない結末なのか、それとも映画という制約上このようなストーリーになったのか? それを確かめるために原作を読んでみるつもりです。
人間の記憶って、不思議で面白いですね。
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