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高羽そらさんインタビュー

ファイアズは失くしていない

今朝のブログはいつもなら連載小説でしたが、今日はちょっと用事があったので予定変更しました。掃除が終わってからブログを書いて、すぐに外出。用事を済ませた後、散髪も行ってきました。

 

昨日の雨もすっかりあがって、朝から青空が広がっています。京都では夏日の予想でしたから、神戸もかなり気温が高かったと思います。帰りの坂道は汗ばむほどでした。でも風が乾燥しているので、歩くのに最適な季節ですね。

 

さて今日はちょっとへこんでいます。と言いつつそう書いているのは、かなり復活しているからです。本当に落ち込んでいたら、ブログを書く気力は出てきませんから。

 

人生はいろいろあるものです。思うようにいかないこともあれば、鬱っぽくなることもあります。特に文章を書いていると、ついつい意識が内向きになるので、些細なことで落ち込んだりします。

 

そんなとき大切なのは、心の炎を絶やさないことだと思っています。何かを燃やすためには、3つのものが必要です。

 

燃えるもの、酸素、熱の3つです。そのどれが欠けても炎を上げることは不可能です。

 

落ち込んでやる気をなくしているときは、その3つのどれかを見失っているのです。だから炎が消えてしまいます。もし落ち込むことがあったら、何が欠けているのかを考えてみるべきです。夢中になるものがないのか、酸欠のように環境が適切でないのか、それともやる気や野心等の熱がないのか。

 

レイモンド・カーヴァーというアメリカの作家が、そうした自分の熱意を支えるものをファイアズ(炎)と呼んでいます。ファイアズを失くさずにいることで、前に進み続ける原動力になります。昨晩読了した本です。

 

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『ファイアズ(炎)』レイモンド・カーヴァー著 村上春樹 訳

 

訳者の名前を見ていただいて分かるとおり、先日読んだ村上春樹さんのエッセイに出ていたので、この本を借りました。レイモンドのエッセイ、詩、そして短編小説が収められている作品です。

 

どれもとても面白くて、勉強になりました。何より素晴らしいと感じたのは、レイモンドが文章の書き直しをまったく苦にしていないことです。それどころか書き直しをしない作家に対して苦言を呈しています。この本に収められている短編小説は、過去に発表されたものもあるそうです。ところが村上さんの言葉を借りますと、書き直されたことによって別の作品と感じるほどになっているとのこと。

 

自分が満足するまで徹底気に書き直す。そして時間が経ってからもその作品を見直し、さらに書き直す。そのことを厭わないレイモンドを見ていると、彼のフィアズが燃え続けていることがわかります。感銘した彼の文章を抜粋します。

 

『書くことについて』という彼のエッセイからの抜粋です。

 

〜以下抜粋。

 

私の友人の何人かは、そんなにゆっくりと時間をかけて書いているわけにはいかないんだと私に言ったことがある。彼は金を必要としているし、編集者なり奥さんなりが彼らをせっついているか、あるいは逃げ出そうとしている───それがあまり良い作品を書けないことの弁明、言い訳である。時間があればもっといいものが書けたはずなんだけれどね。ある物書きの友人がそういうことを言うのを耳にして、私は本当に度肝を抜かれてしまった。

 

今だってそのときのことを思い出すと、愕然としてしまう。まあどうせ他人のことだから、しょっちゅう思い出したりはしないけれど。しかしもしその語られた物語が、力の及ぶ限りにおいて最良のものでないとしたら、どうして小説なんて書くのだろう? 結局のところ、ベストを尽くしたという満足感、精一杯働いたというあかし、我々が墓の中に持っていけるのはそれだけである。

 

私はその友人に向かってこう言いたかった、悪いことは言わないから別の仕事をみつけた方がいいよと。おなじ生活のための金を稼ぐにしても、世の中にはもっと簡単で、おそらくはもっと正直な仕事があるはずなのだ。さもなければ君の能力と才能を絞りきってものを書け。そして弁明をしたり、自己正当化したりするのはよせ。不満を言うな、言い訳をするな。

 

〜以上抜粋。

 

少し落ち込んでいる今日の私の心に、深く突き刺さる言葉です。そして勇気が出ます。この文章を読んで、自分の心の中のファイアズは失くしていない、と感じることができます。

 

抜粋したこの内容は、文章を書くことだけでなく、他のすべての職業に当てはまると思います。いや、生きることそのものに当てはめるべきかもしれません。彼が言うとおり、私たちが墓の中に持っていけるのはやり尽くしたという想いです。こうしてそのことを書いているうちに、ますます元気が出てきました〜〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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