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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 4.25

ウィルバーは自らの著作のなかで、他の人の文章を引用することがよくあります。それは彼が数え切れない読書と研究のなかで培ってきた財産であり、それゆえに強い光で私たちの心を捉えます。そんな引用文のなかで、私のお気に入りを紹介します。

 

〜以下抜粋。

 

あなたの魂の深いところ、底のところには、人間性の魂それ自体ではなく、神聖な、未生の魂があり、それは時間の世界から永遠の世界へ、拘束された世界から解放された世界へ、幻惑から覚醒へと導くものである。この人生における救済には、至高のアイデンティティを把握した人のもとへ行くにしくはない。カビールを聞いてみよう。

 

友よ。生きている間は神を希求せよ。生きている間に神を知り、理解せよ。

 

なぜなら、この人生のなかに解放はあるからだ。

 

生きている間に、拘束を解かなければ、死の時に解放を望むことはできない。

 

死の時に魂が神と合一するというのは、はかない夢である。

 

なぜなら、魂はすでに身体から飛び去っているから。

 

神を今、見つけよ。さすれば死の時にも見出すであろう。

 

もしそうでなければ、われわれは死者の町に行って、そこに住むしかない。

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『それがあったところに、わたしはなる』より。

 

この文章で引用されているカビールという方がどのような人なのか、私はよく知りません。調べてみると、15世紀のインドにいた宗教改革者だそうです。捨て子だったのですが、イスラム教徒の織物工に拾われて育ち、本人も生涯を織物工として過ごしたようです。インドにおいてイスラム教徒の家で育ったわけですから、宗教に対する柔軟な心が育ったのかもしれません。

 

特定の宗教に固執することなく、様々な宗教にある本質を追求していったとのこと。ですからこのような心を打つ言葉を残されているのでしょう。私の大好きな文章で、時おり読み返しています。

 

この文章に最も心を惹かれるのは、生きている間しか私たちは悟ることができないという部分です。宗教というのは、死後世界での安寧を語っていることが多いと思います。しかしカビールは、そんなものはまやかしだと言っています。拘束を解かないまま死を迎えたら、死者の町に行って住むしかないとまで言い切っています。

 

私たちがなぜこの現実世界に生まれてきたのか、その深い意味を感じることができる文章です。そして自分の人生の目的に向き合うことを避け、自らの命を絶とうとすることの愚かさを説いているように感じます。

 

気分が落ち込んだり、へこんだりしたとき、この言葉を思い出すと勇気が湧いてきます。「今」の人生のなかにしか、解放はありえない。逃げ続けていれば、永遠にその問題に苦しむことになる。正面突破で向き合うしかないんだ、と思わせてくれる文章です。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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