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高羽そらさんインタビュー

風に立つライオン

今日は連休のはざまで、学校は普通に授業があるようです。朝は大勢の子供たちの声が聞こえ、午後3時過ぎには下校途中の賑やかな黄色い声が響いていました。せっかくの晴天ですが、学校は仕方ないですね。でも明日から連休の後半。またあちこちで賑やかになるでしょう。

 

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昨日の散歩中に撮影した写真です。いよいよツツジも終盤になり、バラの時期になってきました。顔を近づけただけで、うっとりするほど素敵な香りでした。

 

今日は引きこもりの日ですので、久しぶりにブログでの連載小説をアップしました。少し時間が経過すると思い出すのに手間はかかります。でも一度その世界に入り込めば、すぐ取り戻すことができました。できれば今月中にエンディングを書けたらと思っています。

 

そしてたまっている映画も消化しました。今日は以前に原作を読んで、どうしても観たいと思っていた映画です。まさに感動につぐ感動。後半からエンディングまで、涙が止まりませんでした。

 

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『風に立つライオン』という2015年に公開された日本映画です。

 

原作はさだまさしさん。1988年の同名の曲を発表されています。その後、この映画を主演された大沢たかおさんの依頼によって、さだまさしさんが小説として2013年に発表されました。そしてこの映画へとつながります。

 

原作を読んだときも、感動のあまり涙が枯れそうになるほど泣きました。大沢たかおさんが演じた島田航一郎というアフリカで働く医師の生き様に、心うたれたからです。そして航一郎との結婚を夢見ながらも、長崎の離島で父の診療所を継ぐ決心をした秋島貴子。アフリカの病院で航一郎の生き方に感銘を受け、彼を慕い続けた草野和歌子。その二人の女性の人生にも感動を覚えます。

 

そして最も心に残る存在が、スーダンの内戦で傷ついて病院に運ばれたンドゥングという名の少年です。スーダンのゲリラたちは罪もない人々を殺害し、子供たちを少年兵にしたてあげます。麻薬を打って恐怖を打ち消させ、銃を持たせるのです。彼もそんな少年で、なかなか航一郎に心を開きませんでした。

 

でも航一郎と和歌子の思いが通じ、ンドゥングは更生して医者となります。そこまでに至る感動の物語なのですが、これ以上のネタバレはやめましょう。なぜなら是非観てほしい映画だからです。

 

アフリカが舞台となるので、映画でその世界がどのように表現されるか心配でした。でも心配無用でした。素晴らしい映画になっています。本当にケニアまで行って撮影をされたそうです。ですから原作よりも、さらに物語の世界観をリアルに感じることができました。

 

そして大沢たかおさんの演技が素晴らしすぎる! 彼以外に航一郎を演じられる人はいないでしょう。そして貴子を演じた真木よう子さん。和歌子を演じた石原さとみさん。二人とも原作の世界から抜け出てきたように感じました。

 

原作と映画に共通して、忘れることのできないセリフが二つあります。

 

航一郎は辛いことがあると、夜明け前の空に向かって大声を張り上げて「頑張れ〜〜!頑張れ〜〜!」と叫ぶクセがあります。そのことを知っている和歌子がある日、私に対して頑張れと言ってくれないの?と訊きます。

 

航一郎は答えます。「頑張れとは誰かに言う言葉じゃない。自分に向かって言う言葉なんだ」

 

とても心に響くセリフです。苦しくても悲しくても人前で弱音を吐かず、いつも笑顔の航一郎。そんな彼が弱気な自分に向かって叫ぶその言葉に、人間の強さと弱さを感じ、感動で心が震えます。

 

もうひとつは航一郎がンドゥングという少年に言うセリフです。ンドゥングは医者になりたいと思っています。でも自分は9人の人間を殺してしまった。そんな自分が医者になれるわけがない、と自分が抱えている重い苦悩を訴えます。

 

航一郎は真剣な表情で少年に自分の想いを伝えます。

 

「きみは9人の人間を殺してしまった。だったら、自分の残りの人生のすべてをかけて、全力で10人の命を救いなさい。その想いがあれば、必ず医者になれる」という意味のセリフです。

 

単純な算数で語るべき内容ではないでしょう。人の命に関わることですから。でもこのままではまた銃を手にするかもしれない少年に対して、航一郎は必死でした。そしてその強い想いは少年に伝わります。

 

エンディングで、さだまさしさんの曲が流れます。もちろんタイトルは『風に立つライオン』です。その間、ずっと涙が止まりませんでした。ゴールデンウィークに何か映画を観たいと思われている方。ぜひこの映画をご覧になってください。心洗われる素敵な映画です。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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