明晰夢ダイエット
今日は梅雨らしい天気です。雲が多く、時おり激しい雨が降っています。
昨日の散歩中に見つけた花も、今日は雨にしっぽりと濡れているでしょう。
今日は引きこもりになって、必死のパッチで仕事をしてました。でも妻が手伝ってくれたおかげで、予定より早く終了。無事に原稿が完成しました。
過去に書いた作品のリライトですので、かなり面白かったです。一人称を三人称に変え、構成に関しても出だしからいきなりラストシーンを使いました。そして登場人物のインパクトを明瞭にするため、主要人物のうち三人も名前を変更しました。よく10日で完了できたなぁと、自分でも感心しています。
ストーリーは同じても、人称と名前を変えるだけで、まるで新しい物語のように感じました。なかなかできない経験ですので、とても有意義でした。私は書き直すことを厭う物書きにはならない、と固く誓っています。必要だと思えば、どんどん書き直すべきです。それをやらなくて済むのは、ある種の天才だけですからね。
さて、話は変わりますが、明晰夢の五感はリアルです。何度も書いていますね。二日ほど前ですが、明晰夢の最中に絶品のアップルパイを食べました。
私は子供のころからアップルパイが大好物です。だから最高の気分でした。夢だと気づいたときは外国でした。どこの国なのかわかりませんが、ヨーロッパなのは間違いないと思います。地下に食料庫のある建物があって、年配の女性が案内してくれました。絶品のアップルパイがあるとのこと
手渡されたアップルパイは、まるで冷凍したように白く色あせていました。どう見ても美味しそうではありません。でもとにかく食べてみてよ、とその女性に言われて、口に入れてみました。
超、超、超、うまいアップルパイでした。現実世界でもこれほど美味しいアップルパイを食べたことがありません。パイ生地はバターの香りに満ちていて、しっとり、でもさっくり。リンゴの焼き加減と甘さも最高です。さらに使われているクリームが、言葉で表現できないほど美味しかったのです。
明晰夢で嬉しいのは、どれだけ食べてもお腹がいっぱいにならないし、太らないことです。だから延々と食べ続けることができます。アニメ映画の『千と千尋の神隠し』で、千尋の両親が屋台で食べ続けていたようなことが経験できます。
でもお腹がふくれなくても、美味しいものを食べて幸せな気分になります。だから意識が戻ってから、アップルパイを食べたいとは思いません。心が満足しているからですね。これをうまく応用できれば、ダイエットできないかなぁ、と思ったことがあります。
名付けて『明晰夢ダイエット』です！
でも結論から言うと不可能です。明晰夢では現実世界の意識が体験をしていますから、確かに心は満足します。食べたいものを、食べたいだけお腹に入れる経験はできます。だけど肉体はまったく別です。だから目が覚めたら、やっぱり空腹を感じてしまいます。
心が満たされても、食欲が満たされるわけではありません。明晰夢で食事をしたら肉体の血糖値が上昇して、満腹中枢が働いてくれたらいいのですが、そうもいかないようです。
やっぱり現実世界の肉体は、現実世界で対処するしかないのでしょうね〜！
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