メチャ気になる Vol.84
音楽というものは過去も現在も存在していますが、その聴き方は時代によって違ってきます。私が子供のころはLPレコードが主流で、保存用としてはカセットテープがありました。ウォークマンというSONYのヒット商品もありました。その後、CD、MDと時代を経て、今ではスマホを使ったストリーミングやダウンロードで聴いている人がほとんどでしょう。物理的CDもやがて消滅していくように思います。
ところがこんなものが、若い世代にはやっているそうです。
カセットテープ、いまなぜ若者リスナーに人気? シーンの動きを検証する
どうやらカセットテープが流行しているとのこと。生まれたときからのCD世代にとって、磁気テープが回転しながら音楽を再生する様子が、魅力的に見えるのかもしれません。火がついたのは2014年に1号だけの限定で復活した、雑誌の『FMレコパル』がきっかけだとこの記事に書かれています。
『FMレコパル』〜〜〜〜! なんて懐かしい名前でしょう。ご存知の方は、私と同世代ですね!
中学生時代に必ず買っていた雑誌です。FMから流れる音楽をカセットテープで録音するのを『エアチェック』と言います。よりいい音質で録音したり再生したりする裏技や、最新のオーディオ情報、そしてFMラジオの番組表が載っていた雑誌です。
高級なステレオやカセットデッキは手に入りませんから、私はもっぱらラジカセでの録音です。先月Multiply Radioの収録のとき、アートディレクターの鈴木明さんとその話題で盛り上がりました。タイマーなんてありませんから、リアルタイムでスタンバイするわけです。
ところが曲の頭が切れてしまったり、司会者の長いしゃべりが曲のイントロに紛れたりします。あるいは録音ボタンと再生ボタンを同時に押すことで録音がスタートするのですが、うまく同時に押さないとこれまた失敗します。今から考えたら楽しい苦労でした。
ロック好きの私ですが、初めてカセットテープに録音した曲は今でも覚えています。カーペンターズの『オンリー・イエスタデイ』とオリビア・ニュートン=ジョンの『そよ風の誘惑』です。この二人の女性の歌声は、今でも私を癒してくれます。
それにしても今どきになってカセットテープがはやるなんて、ある意味興味深く思います。決して実用的なものではないですし、デジタル音源の方が音もはるかに上質です。きっと見た目の要素が受けているだけなのでしょう。スマホを使えば定額で聞き放題の現状で、わざわざカセットテープに録音して音楽を楽しむ理由が見えません。きっと一時的な流行で終わってしまうと思います。
だってカセットテープの時代を私たちの世代は実際に経験してきましたから、その実態は身をもって知っています。懐かしいけれど、戻りたいとは思いません。劣化した磁気テープで、大切な音楽が変質した経験があります。あるいはラジカセに磁気テープがからまって、これまた貴重な録音がボツになった経験もあります。それしかなかったから使っていましたが、今なら面倒なので絶対に使いません。そんなカセットテープがはやるなんて、不思議な気持ちです。
中学生のときに初めてバンドを組んで、KISSの曲を練習していました。京都の太秦に貸しスタジオがあって、いつもミキサー経由でカセットテープに録音していました。大学の学園祭で演奏したときも、カセットテープに録音していたはずです。あのカセットテープはどこに行ったのかな? もし手元にあれば、再生できるるラジカセを求めてリサイクルショップへ走るだろうな〜〜!
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