家族ゲーム
毎日暑いですが、しっかり睡眠をとって、仕事に集中しています。今月中に『エリクサー』を仕上げてしまいたいので、エンジンをふかして気合を入れています。
雨が降りそうで降らないのが夏の神戸です。京都は比較的夕立の多い地域でした。でも神戸に引っ越して感じたのは、夏の夕立が少ないことです。日が落ちるころにざっと降ってくれるだけで、打ち水効果で涼しくなるのですけれど。
ここのところ関東のほうは、雨や雷で大変なようですね。でもちょっぴり羨ましく感じます。今日も降りそうにありませんが、昨日と違って風が吹いてくれているので、寝苦しい夜からは解放されるかもと期待しています。
さて仕事に集中していたのでブログを書く時間がなくなってしまいました。今日は短いブログです。午前と午後に集中している合間、気分転換に映画を観ました。映画鑑賞も大切な勉強ですからね。懐かしい映画がBSで放送されていましたので、録画して久しぶりに観ました。
『家族ゲーム』という1983年の映画です。監督は森田芳光さんですね。もう何度観たか思い出せないほどなので、セリフも覚えている映画です(笑)
この映画の雰囲気が大好きなのです。原作の小説は読んだことありませんし、最近ドラマ化された作品も見ていません。だってこの映画のイメージを失くしたくないですから。松田優作さんが演じる吉本という家庭教師と、宮川一朗太さんが演じる茂之という高校受験生に関して、他の俳優さんの演技を見たくありません。それほどこの二人の演技が大好きなのです。
あの絶妙なセリフの言い回しと二人の間合いは、当時の二人しかできないように思います。今でも腹を抱えて笑いますし、感心して演技に釘付けになってしまいます。鼻血のシーンなんて最高。茂之に女性のことを訊かれて、ハンカチを出して汗を拭く吉本のシーンも大好きです。
そして父親役の伊丹十三さんと母親役の由紀さおりさんが、本当に素晴らしい。この二人がいたからこそ、完成した映画だと思います。伊丹さんはこの後、『タンポポ』等の作品を監督されますが、食事のシーンはそっくり。もしかしたら伊丹さんの意向が反映されているのかもしれませんね。
以前この映画が民放のテレビで放送された時、ラスト近くのシーンがカットされてことで物議を醸しました。茂之が無事に高校に合格してお祝いの食事をするシーンです。このブログの写真の場面ですね。ワンカットで撮られていますので、俳優さんはNGを出せないシーンだと思います。
ストーリに関係ないように思いますが、実はとても貴重なシーンなのです。登場人物の心のモヤモヤがこの食卓に凝縮しています。そしてそれが化学反応を起こして爆発するというシーンなのです。そして私が最も愛する場面でもあります。これをカットしたらマズイでしょう。放送時間の制約があるとしても、ここをカットするのはダメです。
とにかく心に残る映画です。なぜか何度も観たくなります。もし一度も観たことのない方がおられたら、オススメですよ。松田優作さんの一味違った演技が見ものです。いい気分転換になりました。
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