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高羽そらさんインタビュー

名もなき毒の正体

今日も雨が降りそうにない神戸です。名古屋から関東方面にかけては、連日雷雨が発生しているようですね。積乱雲は見えるのですが、いっこうに雨が降ってくれません。ぼちぼち植物たちも雨が恋しくなっていると思います。

 

それでもエアコンなしで暮らせる環境にいることに感謝しています。京都でもエアコンなし生活を経験しましたが、神戸に比べたら大変でした。京都の場合外気のほうが圧倒的に暑いので、エアコンがなくても窓を閉めていました。でも神戸は山から海にかけて風が抜けるので、窓を全開にしていると涼しい外気が暑さを遠ざけてくれます。もしこれから京都で暮らすとしたら、エアコンは必需品になってしまうかもしれません。

 

さて一週間遅れで、ようやく先週分の『ON 異常犯罪者 藤堂比奈子』のドラマを観ました。わたしの予想どおり、波留さんが演じる藤堂比奈子はサイコパスでしたね。でもサイコパス=犯罪者ではありません。優秀な外科医やパイロット、あるいはCIAの工作員には、現実にサイコパスの人が大勢います。ですから刑事という職業は、ぴったりだと思いますよ。

 

サイコパスは恐怖の感情に屈することなく、冷静に冷徹に状況を把握していける能力を持つ人です。それだけに危険な状況に踏み込んでしまう可能性もありますが、自分を律することができれば素晴らしい捜査官になるはずです。物語がそういう展開になっていけばいいな、と思っています。それにしても波留さんは演技がうまい。サイコパスの本性を現した時の顔と、人前で自分を装っている時の顔の違いに、思わず拍手したくなりました。昨日録画した分も、できるだけ早く見たいと思います。

 

さて昨晩読了した本です。

 

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『名もなき毒」宮部みゆき 著という本です。

 

この作品は大手企業の広報誌の編集者でありながら、私立探偵のように事件を解決していく杉村三郎シリーズの第2作目です。わたしが初めてこのシリーズを読んだのは第3作目の『ペテロの葬列』からでした。そして第1作目の『誰か Somebody』を読みました。ちょっと変則的な読み方をしています。

 

先日書店に行った時、最新作である第4作目の『希望荘』が並んでいました。『ペテロの葬列』が杉村三郎にとって気の毒な終わり方だったので、続きが気になっていました。そこで最新作を読む前に、あわてて未読だった第2作目の『名もなき毒」を読んだというわけです。

 

タイトルにある通り、この作品はお茶の紙パックに青酸カリが入れられた事件で始まります。日を置いて事件が発生して、4人が亡くなります。連続殺人事件として捜査されることになります。そこで杉村三郎が、またまた事件に巻き込まれてしまうという内容です。

 

テーマが毒ですから、青酸カリ以外にいろいろ出てきます。土地の土壌汚染やシックハウス症候群も取り上げられています。編集部の冷蔵庫の水に睡眠薬が仕込まれる事件も起きます。でもそれらの毒は名前が付いています。

 

では「名もなき毒」とは何でしょうか?

 

それは人間が心に抱えた毒です。心の闇と言い換えてもいいでしょう。それがこの小説の本当のテーマです。自分が抱えた心の毒にやられ、そのままでは自分の魂を食い尽くしてしまうかもしれない。そういう人間は、その毒を周囲に撒き散らします。そしてそれがある限度を超えると、犯罪者になってしまいます。

 

このシリーズはいつも心が重くなります。どの作品もそうなのです。だけでついつい読んでしまいます。もしかしたらわたしは、宮部さんの毒にやられているのかもしれませんね(笑)

 

この第2作目を読んで、第3作目の『ペテロの葬列』での出来事が理解できました。なぜ杉村三郎にあんな悲しい出来事が待っていたのか。『ペテロの葬列』を読んだだけでは理解できませんでした。第2作目であるこの作品に、その伏線が仕込んであったのです。

 

最新作はどうなるのかな? 杉村三郎が大好きなので、彼にはハッピーエンドを用意してあげたくなります。『希望荘』というタイトルに期待しています。早く読みたくてウズウズしています。でも主人公には新しい試練が待っているかもしれません。それなら第5作目もあるのでしょうね。どちらにしても楽しみです!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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