完璧主義者になろう
今日も朝から暑い。毎晩ミストサウナで岩盤浴をしながら眠っているような気分ですから、朝起きたらとにかくヘトヘト。朝食をとって朝の掃除が終わるころ、ようやく普通に活動できる状態になるという毎日です。
関東地方は台風一過の後、かなり気温が上がっているようです。群馬の館林では39度を超えたとか。神戸は雲が多いので、太陽が隠れていてくれると比較的楽に歩くことができました。
そして嬉しいことに帰宅してからの午後２時過ぎ、久しぶりに雨が降りました。通り雨だったのですが、大粒の激しい雨でした。有り難いことにそれから涼しい〜〜！ 冬の季節風のような強い風が、六甲山から吹きつけてきます。晴れてきたので風は生ぬるいですが、贅沢は言えません。吹いてくれているだけで十分です。このまま眠りにつくまで吹き続けてくれることを、マジで祈っています。
さて唐突ですが、わたしは完璧主義者でありたい。そう思っています。と言っても一般的な意味の完璧主義者ではありません。そんなもの頼まれてもごめんです。わたしの場合は、「完璧」という言葉のニュアンスがかなり違います。
人間を54年もやっていますと、いろいろなことがありますし、いろいろなことを感じます。どれだけ頑張ったつもりでも結果がでないことがあります。いつまでも若いつもりでいても、体力の衰えを感じることがあります。先月も真夏なのに、ひどい風邪をひきました。
「完璧」という言葉に、どのような基準を持ってくるかで違ってきます。例えば50代のわたしが、20代のころと同じ健康状態や体力を「完璧」の基準に置いてしまうと、失望するばかりです。その状態で完璧主義者であろうとすると、毎日苦しむだけです。決して手に入れられないものを追い求めるだけの人生になってしまいます。
そんなこと思うわけないやん、と答える人がほとんどかもしれません。でも人間という生き物は、意外にそうしたことを無意識にやっています。健康だけではありません。過去に幸せだと感じていた経験を無意識に呼び出して「完璧」の基準に置くことで、そうでない今の自分が不幸だと思っていることがあります。無意識なので理由がわかりません。ただ何となく今の自分は幸せでない、と感じてしまうのです。
だからわたしの完璧主義は、「完璧」の基準を過去から引っ張り出してきません。人間は常に変化する生き物ですから、昨日の「完璧」と今日の「完璧」は同じではありません。今日において完璧主義者であるためには、今日の「完璧」を基準に置くべきです。
20代の時に100メートルを10秒で走れたとしましょう。オリンピックの代表になれますね（笑） でも50代になって同じタイムで走る必要はありません。全力で走れるのが15秒だとしたら、その日は15秒で走れば「完璧」です。翌日は体調が悪くて、どれだけ頑張っても20秒かかるとしましょう。それならば20秒で走ればいいのです。完璧じゃないですか。今日の「完璧」は20秒なのです。それがわたしの完璧主義です。
これはこれでしんどいのですよ。だって全力ですから。今日は20秒かかるのを、怠惰な気分で30秒で走ることもできます。あるいはまったく走らないという選択も可能です。でもそれは、わたしが言うところの完璧主義ではありません。
モチベーションが下がる時もあれば、今日はサボりたいなぁと逃げたくなることもあります。でもわたしはできる限り完璧主義者でいたい。今日の完璧が20秒だと理解したら、何が何でも20秒で走ろうとします。その結果が25秒になるのは仕方ありません。でも20秒になるよう前のめりで進みたいのです。
今日の自分が全力を出し切っても、理想の姿にはほど遠いかもしれません。でも今日できることをやらなければ、いつまでもそこに到達しません。今日の自分がいつも完璧なのです。過去の記憶や未来の理想と比較する必要はありません。夜になって眠りにつくとき、今日の「完璧」が実践できたことを感じたいと思っています。今日の幸せは、今日感じることで「完璧」となります。
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