高羽そら｜たかはそら（作家、小説家）オフィシャルブログ

テクノロジーの進化とともに、働き方も変化するべきです。多様性を認めない組織は、淘汰されていくだろうと思うからです。大企業がそうした変革を率先していくことが望ましいですね。とてもいいニュースを目にしました。

ヤフー異例の週休3日検討

ソフトバンクグループ傘下のYahoo!が、全従業員を対象にした週休３日制の導入を検討中です。働き方の多様化に対応して、優秀な人材を確保するのが目的とのこと。

いいですね。長いサラリーマン経験で完全週休２日制さえ経験したことのないわたしにとっては、うらやましい限りです。具体的な内容が報道されていないので想像するしかありませんが、どの程度の革新なのか気になるところです。

聞いたところによると、Yahoo!の給料は他のIT企業に比べて低いそうです。ですから賃金に見合った休暇という捉え方が可能かもしれません。それでも社長自らが正式に発表したことですから、経営的にプラス面が多いという判断をされたのだと思います。

Googleは仕事中の20%の時間を個人が好きなように使うことを認めています。普段の業務から離れることで、新しい発想を生み出すためです。Yahoo!の週休３日制も、同様の効果をもたらすかもしれません。

わたしが気になるのは雇用関係の縛りです。通常の感覚でいえば、正社員のアルバイトは禁止されています。ところが週休３日になれば、自由に使える時間が増えます。趣味を楽しんだり家族と過ごす時間が増えるのはいいでしょう。でもその時間をさらに有効利用したい人もいるはずです。

働き方の多様性を認めるならば、兼業に対する門戸も開くべきではないでしょうか？　週休３日の時間を使って起業したい人が商売を始めたり、他の会社の社員やアルバイトとして働くことがあってもいいように思います。そのような懐の深さを会社が認めれば、本当に優秀な人材が集まるのではと思います。

でもさすがにそこまでは認めていないのでしょう。企業秘密を守りたいという思惑もあるでしょうからね。戦国時代の武将は兼業が認められていました。明智光秀は織田信長の家臣でありながら、同時に足利義昭の家臣でもありました。信長もそうした利点を活用することで、優秀な人材を生かしていたのです。

もし他社との兼業を認めるとしたら、完全な成果主義をとる必要が出てくると思います。会社にもたらした価値に対して報酬が支払われるシステムです。だらだらと長時間働くだけで価値を生み出さない社員に対して、従来どおりの給料を払うわけにはいかないでしょう。

働き方の多様性を認めるということは、働く側もそれだけの覚悟がいるということです。このような傾向がさらに進むと思います。週休４日を採用する会社も出てくるかもしれません。AIやロボットにできる仕事は任せて、本当の意味で価値をもたらす人だけが会社に残る時代がやってきましたね。

そうなるといよいよベーシックインカムが真剣に議論されることになります。そして従来の会社人間は生きるのが辛くなりますね。大企業の正社員でいることだけに満足していた人は、持て余した時間の使い方に困惑するかもしれません。今のうちに、やりたいことをどんどんやっていくべきですね！

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