SOLA TODAY Vol.36
先日卓球選手の福原愛さんが夫の母国である台湾で結婚会見をした時、台湾の言葉を使って挨拶をしたという報道がありました。素晴らしいなぁと思いつつ、具体的なイメージが持てなかったので詳しい記事を探していました。するとこんな記事が見つかりました。
記事をリンクしていますが、無料会員に登録しないと読めない記事なので概略を書いておきます。
中国語には多くのなまりがあります。東北なまり、北京なまり、四川なまり、山東なまりなどいろいろ地域ごとに特色があり、日本における関西弁、東北弁、九州弁などをイメージするとわかると思います。このなまりだけでも外国人はヒアリングで結構苦戦するそうです。
一方、香港や広東省で語られる広東語や上海語、福建語(または閩南<びんなん>語、台湾では台湾語)などの方言は、文法と語彙こそ普通語との共通性はかなり残っていますが、特に発音体系がまったく違っているので、異なる集団の人間にとっては聞き取りが不可能なので、外国語に近いと思ったほうがいいようです。
福原愛さんは中国の東方地方にあるプロチームの所属してトレーニングを積んでいたので、東方なまりの中国語を話します。リオ五輪の会見で中国語を話していた時も、明らかに東北なまりだったそうです。
ところが結婚の記者会見では、その東北なまりの中国語ではなく、外国語に近い台湾語をできる限り使っておられます。台湾は独立した国だと自覚する人にとっては、それは心を動かされることだと思います。
語学というのは最初に習得した地方のスタイルに一生影響されると言われています。ですから福原愛さんが台湾語を話すのは、そう簡単なことではないはずです。かなり意識的に使わないと無理でしょう。
いろいろな見方はできます。誰か身近にアドバイスできるブレーンがいて、台湾で会見するときの注意事項として指摘したのかもしれません。あるいは夫が台湾人ですから、交際しているうちに自然と身に付けたのかもしれません。
どちらにしても、実際に会見する福原愛さん自身がそれに対応できていなければどうしようもありあません。それだけ彼女の語学センスが上質だということですし、長期間世界レベルで卓球の試合をしてきた国際感覚の素晴らしさだと思います。
人間が使う言葉というのはとても大切です。たった一言で誰かを癒したり幸せにできることもあれば、傷つけて絶望させることも可能です。福原愛さんの会見には、そんな彼女の優しさと思いやりが出ていたように思います。
わたしはプロ野球の阪神タイガースの大ファンですが、外国人選手がヒーローインタビューで関西弁を話していると、やっぱりどこか嬉しいですものね。地元を愛してくれて、この言葉を覚えてくれたのだと感じます。ですからその選手を応援しようと思います。
格差婚と言われている二人ですが、福原愛さんはしばらく現役を続けるようですね。日本でも台湾でも、そして中国でも愛される選手として活躍されるでしょう。いつか二人に子供ができたら、やっぱり卓球をするのかな? 言葉の大切さを教えてもらえた、素敵な会見でした。
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