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高羽そらさんインタビュー

民衆のための諜報機関

最近は朝のうちは雲が多く、午後にかけて青空が広がることが多いですね。今日の神戸も同じく、夕方になって快晴の秋晴れになりました。気温も過ごしやすくて快適です。

 

夏の間、買い物帰りはバスを利用していました。このブログで何度も書いていますが、半端ない上り坂だからです。でもバスを利用するのは基本的に暑い時期だけです。そして今日、久しぶりに歩いて自宅まで戻りました。

 

それだけ今年の夏が暑かったということですね。平年の気温だったら、9月の終わりには歩いていたはずです。それが10月の中旬までずれ込んでしまいました。帰り道はかなり多くのコースがあるので、その時の気分で変わります。今日は比較的ストレートに自宅へ向かう道を選びました。

 

何も変わっていないようで、久しぶりに歩くと変化を感じます。家が建て替えられていたり、以前と違うお店になっていたりします。変わらないようで、確実に変化しているのですね。道中でめちゃ可愛い美人ニャンコにも会えたので、満足な帰り道でした。

 

さすがに筋力が落ちているのか、自宅に到着するころには足がジンジンとしていました。でもやっぱり身体を動かすのは気持ちがいい。少し汗ばみながらも、爽快な気分でした。また暑さが戻る時期もあるでしょうから、あまり無理をしないで筋力を取り戻していきたいと思っています。

 

さて、昨晩に読了した本です。

 

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『ジュリアン・アサンジ自伝 ウィキリークス創設者の告白』ジュリアン・アサンジ著という本です。

 

以前からウィキリークスを創設したジュリアン・アサンジという人に興味を持っていました。政府や軍部、あるいは大企業が隠匿しているものを暴くわけですから、命がいくつあっても足らないほどです。そんな危険な組織を作ろうと決心した彼の内面を少しでも知りたかったのです。

 

この自伝は未完成です。スウェーデンでレイブ事件の容疑をかけられ、イギリスで拘留されている時に書かれた書籍です。ジュリアンを隔離するための陰謀にはめられた時期でしたから、自由になる資金を得るために止むを得ず出版社の要望を受けました。でも途中で気が変わり拒否したのですが、出版社としては契約していたので、強引にこの本を世に出しました。だから途中で切れたような自伝になっています。

 

でも幼いころからのジュリアンの生活を知ることができ、彼がウィキリークスを創ろうと決心した意図の一部を知ることができました。それだけでも貴重な自伝だと思います。さらにとても興味深くて面白い内容でした。

 

母親がいわゆる活動家だったので、その影響を強く受けたようです。継父であるアサンジの姓を名乗っているのは、子供時代に素敵な時間を過ごした経験からでした。そうした大人の影響を受けつつも、やはり彼自身が天才だったからできたことだと思います。

 

世間でコンピュータがまだ一般的でない時代に興味を持ち、10代の後半から20代前半にかけて世界でも有名なハッカーでした。ペンタゴンのシステムでさえ、簡単に侵入しています。でも彼は悪質なハッカーではなく、自分の能力の可能性を広げるためにハッキングに没頭していました。最終的には友人からのつながりで逮捕されることになりますが、それがウィキリークスを創設するきっかけとなったようです。

 

その後は大学に戻り、高等数学と量子物理学を学びました。ハッカー仲間たちが政府組織に雇われたりしているのに、彼はひたすら勉強を続けます。その心にあるのは、権力者たちが握りしめている情報により、民衆が不利益をこうむっていることに対する怒りでした。何とかそうした状況を打開して、世界を変えていきたいと願っていました。

 

彼の技術があれば、CIAやFBIでは高給で雇われたはずです。でもそうした組織が諜報活動をしているのは、アメリカという国益のためです。だから自国に不利益となる情報ならば、隠蔽するのは当然です。ジュリアンはそれが許せない。そこで彼が目指したのは何か?

 

それは『民衆のための諜報機関』でした。そうしてウィキリークスが創設されたのです。

 

これまでウィキリークスが暴露した情報は、驚くべきものが多々あります。いわゆる内部告発で集まってきた大量の情報を、検証して編集します。そして新聞社等のメディアを利用することで、世間に公表していきました。

 

でもそれは決して簡単なことではなく、この自伝を読むことでその苦労が理解できます。寄付に頼った非営利組織ですから、ジュリアンの財布はいつも空っぽ。そしてやばい情報ばかりを扱っているので、世界中を逃げ回るかのように転々としています。天才であるジュリアンだから、ここまでやってこられたのだと感じました。

 

どのような人物なのか知りたかったので、この本を読んで満足です。そしてとても刺激を受けました。何かをやり遂げる人というのは、常人では理解できない努力を重ねています。その先にあるものを知ろうとしたら、自らその世界へ突入するしかないことを痛感しました。

 

アメリカでは大統領選挙が大詰めです。クリントン候補に対して、ウィキリークスが彼女の不正メールを大量に暴露しています。ロシアと繋がっているトランプ候補に依頼されている、という噂も流れています。でもわたしはそうは思えません。ただ不正が許せないだけだと感じます。

 

現在のウィキリークスが、創設者であるジュリアンの意思を忘れていないのなら、行動の基本にあるのは『民衆の諜報機関』としての役割です。特定の誰かを非難するとか応援するのではなく、民衆に真実を知らせたいという意図で動いているはずです。4年前の本ですが、この自伝を読んでそう感じました。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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