今日も想像を裏切られた
行楽日和という言葉は、今日の日のためかも。そう思うほどの完璧な秋晴れです。おまけに土曜日ですから、どこの行楽地もすごい人で賑わっていることと思います。こんな過ごしやすい日に、家でじっとしているのはもったいないですものね。
こんな雰囲気の晴天です。写真では見えづらいですが、この方向には芦屋のヨットハーバーがあります。週末になると、白いヨットの帆をいくつも見ることができますよ。
そんな行楽日和なのに、わたしは引きこもって仕事をしています。今月に入って10日ほどでやり終えるつもりだった仕事が、ちょっと長引いています。とりあえずあと4〜5日中にはケリをつけたいので、エンジン全開で集中しています。
でも仕事をしながらもインプットは忘れていません。今日も先入観を打破するべく、知っていたのに観ていなかった映画を鑑賞しました。
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』1946年のアメリカ映画です。原作は1034年にジェームズ・M・ケインが初めて出版した小説です。過去にイタリア映画を含めて4度も映画化されている作品です。
この映画はアメリカで最初に映画化された作品ですが、日本では未公開です。1981年にジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングによって映画化された作品は日本でも公開されています。でもわたしはどちらも観ていませんでした。もともとが古い小説を原作にしていますので、なんとなく退屈そうな気がしていたからです。
でも未公開だったこの作品を観て、そんな先入観を持っていたことを恥じました。今日も想像をいい意味で裏切られた、見事な作品でした。とにかくストーリーが圧倒的に面白い。熟考されて完成された原作なのだと思います。
いわゆるサスペンスです。流れ者のフランクが、あるダイナーで働くことになります。そこは中年の男性と超美人の若い妻が経営している店でした。映画の進行に伴って明らかにされますが、その妻のコーラは夫を愛して結婚したのではありません。安定と金銭ゆえの結婚です。驚いたことに夫のニックもそのことを了解していて、いつか自分を愛してくれると信じていました。
ところがフランクという男性が現れたことで、三角関係が成立します。コーラが本性を出し、夫が死んでくれたら二人が結ばれるとフランクに対して誘惑します。ところが最初の殺人は失敗。2度目で成功しますが、2人は検事に疑われていたので、殺人の疑いで逮捕されてしまいます。
ここから先がめちゃくちゃ面白い。敏腕弁護士が2人を救って、釈放を勝ち取ります。フランクは起訴もされていません。コーラは過失致死として有罪になりますが、執行猶予がついて自由の身になります。でもそんな2人はうまくいきません。罪悪感があるから当然ですよね。
結論から言えば、コーラはフランクの運転していた車で事故死することになり、フランクはニック殺害の罪で死刑判決を受けることになります。エンディングのフランクのセリフで、郵便配達が二度ベルを鳴らす、というセリフが出てくるのです。
とにかくストーリーに引き込まれました。例えばコーラは有罪が確定しているので、同じ事件では裁かれません。そうしたことまで考慮に入れて、コーラとフランクの微妙な関係を描いています。これは是非とも原作を読んでみようと思いました。
そして何よりも惹かれたのは、コーラを演じたラナ・ターナーという女優さんです。写真を見ていただけたらわかると思いますが、すっごい美人です。スタイルも抜群に良くて、彼女の美しさに見とれてしまいました。この物語の設定だと、これほどの美人でないと成立しませんからね。
そして実生活でも、恋多き女性だったようです。7人と結婚をしていて、クラーク・ゲーブルやフランク・シナトラがボーイフレンドだったとか。あの007のショーン・コネリーとも愛人関係にあったそうです。1995年に74歳で亡くなっています。美人薄命という言葉は、信憑性がないのかもしれませんね〜!
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