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高羽そらさんインタビュー

消えていた記憶が復活した

今夜遅くから雨になる予報ですが、昼間はまだ秋晴れでした。数日前に比べたら気温が高めでも、プラプラ歩くのに最適な気温です。近所の女子高のグランドを借りて幼稚園児が運動会をしていました。天気がいいので、きっと楽しい運動会になったことでしょう。

 

今日も一昨日に続いて、買い物の往復を歩きました。ちょっと暑いなぁと思いつつ、最後まで気持ちよく歩くことができました。この雰囲気だと、当分はバスに乗る必要はなさそうです。バス代が節約できて、ついでに運動になるので一石二鳥ですね。

 

さて、先日ウィキリークスを創設したジュリアン・アサンジの自伝を読んだ時、何となく自分の過去について思いを馳せていました。ジュリアンが抗議活動をしていた過去を知ると同時に、わたし自身が完全に忘れていたことを思い出したのです。記憶のなかには残されていたのでしょうが、まったく意識することはありませんでした。

 

19歳の秋の出来事です。外国語大学を中退したわたしは、両親と大げんかをして家を出ました。6畳1間でトイレは共同、お風呂は銭湯というアパートで暮らしていました。収入はコンビニとスーパーのアルバイトですから、1日に1度食事ができたらラッキーだという生活でした。

 

どこで出会ったのか忘れましたが、共産党の青年組織の人と知り合いになりました。ほとんどが大学生ですから、そう離れていない年齢です。わたしが子供のころは浅間山荘事件等がありましたが、その当時は暴力的な左派は減少しつつあった時代です。

 

それでもまだ学生運動が行われていましたから、誘われていった集まりは異様な雰囲気でした。なぜついていったのか、今でもわかりません。きっと一人暮らしが心細かったのか、お腹が減りすぎて冷静な判断力を失っていたのでしょう。

 

マルクスやレーニンについて、口角泡を飛ばして議論している青年たちに挟まれながら、うんざりしていたのを覚えています。そもそも共産主義が大嫌いで、ある種の宗教のようなものだと考えていました。ところが不思議なことに、デモにも参加した経験があります。

 

詳しくは忘れましたが、確か京都の円山公園をスタートして、市役所あたりまで行進したはずです。何を訴えるデモだったのかも覚えていません。完璧に忘れていましたが、ジュリアンの自伝を読んで自分の過去を思い出しました。

 

そこで現在のわたしが封印している記憶が他にないか? トイレで大きいのを気張るような気分で思い出してみました(笑)

 

そうするとありました、ありました。小学校1年生のころです。京都の山科というところに住んでいましたが、すぐ近くにキリスト教の教会がありました。そこの日曜学校に毎週通っていたのです。それどころか時間があれば、その教会へ遊びに行ってました。

 

ちなみに我が家はまったく宗教と縁がありません。わたし自身も現在に至るまで、宗教組織と個人的に関わったことは一度たりともありません。だから記憶から消えていた出来事でした。

 

ちょうど母親が家を出て行方不明になった時期だったので、これまた冷静な判断力を失っていたのでしょう。聖書という書物は好きですが、既存のキリスト教は、当時も今も好きではありません。子供心に反感を持っていました。

 

「主イエスは、あなたたたちの罪を償うために磔になった」ということを何度も聞かされました。どうして僕に罪があるの? 母親が出て行ったのは僕に罪があるからなの? そう思うと惨めな気分になりました。なぜ僕が罪人と呼ばれるのか理解できませんでした。それでも不思議と通っていたのですよね。今の自分がどれだけ考えても理解できない行動です。

 

もう一つ思い出しました。小学校3年生くらいのころだったと思います。必死でお経を覚えようとしていました。わたしの実家は宗教にまったく縁がないと書きました。ところが祖母だけは、ある新興宗教にはまっていたのです。そのことが原因で長男の家を追い出され、次男であるわたしの父親と暮らしていました。祖父と離婚したことがきっかけで、その宗教に入信したとのことです。

 

そのことで祖母は、父や継母とトラブルを繰り返していました。祖母はかなり肩身の狭い思いをしていたと思います。それでも朝晩欠かさず、仏壇の前でお経をあげています。妹と一緒に祖母と同じ部屋で寝ていましたから、布団に入りながらも祖母がお経をあげているのを、いつも聞いていました。

 

何を思ったのかわかりませんが、それを暗記したくなったのです。今もってお経にまったく関心がないのに、なぜかその時は気になって仕方ありませんでした。これを覚えたら、人生が変わるような気がしていました。同じく冷静な判断を失っていたのかな? 

 

途中で挫折しましたが、必死で覚えようとしました。仏壇に相対して祖母の横に並び、一緒にお経を唱えていたのを懐かしく思います。これまたすっかり忘れていたので、少し驚きました。

 

結局わたしは、気になることを実行してみたくなるようです。ただ知識として知るだけでは納得できなくて、実際に飛び込んでみたくなるのでしょう。でも飽きっぽいので、それらについて極めることはありません。やがて記憶の奥に、そうしたものを封印していたのだと思います。

 

皆さんもじっくり記憶をたどってみれば、今の自分が驚くようなことを思い出すかもしれませんよ〜〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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