SOLA TODAY Vol.66
人生の転機は、いつ、どこでやってくるかはわかりません。でも古い固定観念にとらわれていたり、変化を受け入れる柔軟な心を持っていないと、ふいにやってきた転機を見逃すことになるかもしれません。そんな人生の転機を見事に生かした、ある漫画家さんのブログを読みました。
猫の漫画を描いている作家さんなのですが、元はライターだったそうです。あるウェブ雑誌の編集者に原稿を依頼されました。原稿料は3000円しか出ない仕事です。文字数は5000字ほどなので、普段文章を書いている人なら2時間もあれば対応できるでしょう。
ところが編集者はついでに漫画を描いてよ、と依頼します。漫画なんていっさい描いたことのないライターでしたから、そんなこと無理だと答えます。でも編集者は「漫画なんて紙とペンがあれば描けるでしょう?」と簡単に言います。
結局、この漫画家さんはその仕事を断ります。たとえ3000円とはいえ、お金に困っていた時代ですから気分は落ち込みます。その時に「漫画かぁ」と思いながらAmazonを検索していた時に見つけたのが、PCで漫画を描けるソフトでした。値段は5000円。
漫画なんて簡単に描けると言われたのが悔しかったせいもあってか、彼女はそのソフトを購入します。そして漫画を書き始めて、ブログ等で配信するようになります。ソフトを手にいれた4年後、ついに有名出版社から漫画の書籍化依頼のメールが届きます。驚いたことにそのメールを送ってきた編集者は、原稿料3000円の仕事を持ちかけた人物だった、というオチのついた話です。
こんなことってあるのですね! 少し長い記事ですが、漫画がたくさんあるのでめちゃ面白いです。気になった方はぜひリンク先から読んでみてください。4年前に漫画ソフトを使って描いた絵は、マジで笑えます。子供でももっとマシな絵を描けるのでは、と思うレベルです。
でも4年後の絵を見たらびっくりしますよ。明らかにプロの漫画家の作品です。このブログをさっと読み流していると、その漫画ソフトの宣伝のようにも感じます。でもじっくり読み込むとよくわかります。この漫画家さんがソフトを手に入れてからの圧倒的な努力が、記事からにじみ出ています。
きっかけは3000円の原稿を持ちかけた編集者でしょう。でもライター志望だった彼女が漫画を描いてみようと思ったのは、心の柔軟性ゆえだと思います。頑固な心で自分の仕事にこだわる人だったら、そんなソフトを買ってみようとは思わないはずです。当時は5000円でもきつい出費だったと記事に書かれています。その思い切りの良さは、頭が柔らかいことが背景にあるのだと思います。
だからといって簡単に漫画家になれるわけではありません。このブログの最後にオマケとして、作者が作られた50音のかるたが掲載されています。それを読むだけで、どれほどの多くの努力と苦労を重ねてこられたのかを想像することができます。漫画ソフトという道具を手にしても、それを形にするのは並大抵ではないということです。
でも彼女に変化を受け入れる柔軟性がなかったら、漫画家になるという人生の転機を見過ごしていたでしょう。世の中何が起きるかわかりません。だからこそ何が起きても対応できるような懐の深さを持つとともに、普段から全力で突き進むという生き方を見失わないようにするべきでしょう。この漫画家さんのホッとする猫の漫画を見ながら、そんなことを感じさせてもらえた記事でした。
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