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高羽そらさんインタビュー

脳みそをシェイクされた

10月も明日で終わり。月が変わるといよいよ年末という雰囲気です。日本でもすっかり定着したハロウインですが、今日明日がピークのようですね。何となくここ数年に比べて盛り下がっているように感じますが、まぁそれはわたしが関心がないからかもしれません。

 

今日は朝から青空が広がり、空気も少し冷たいので散歩するのに最適でした。少し厚めのシャツを着て買い物の往復を歩きましたが、汗をかくこともなく気持ちよく坂道を歩けました。お米等の重い買い物をスーパーの宅配サービスに依頼したので、荷物が少なくて快適でした。

 

11月になるとアメリカの大統領選挙です。他国とはいえ日本にとっては決して無視することはできない選挙です。女性に対する暴言等で不利だったトランプ氏。でもクリントン氏のメール問題についてFBIが再捜査を発表したので、ちょっと微妙な雰囲気になってきました。

 

選挙直前になってFBIが再捜査を表明したのは、やはり何らかの意図があるように思えてきます。トランプ氏からの働きかけがあったかどうかはわかりません。でも時期的なことを考えると、よっぽど見捨てておけない新しい事実が出てきたのかもしれませんね。クリントン氏が嫌いなウィキリークスは次々とメールを暴露していましたから、そのあたりの影響があるのかもしれません。これから10日ほどのアメリカの状況は注目ですね。

 

そんな何が起きるかまったくわからない大統領選挙について解説したような本を、昨晩に読了しました。

 

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『ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質 上巻』ナシーム・ニコラス・タレブ著という本です。

 

文章の構成が原作のせいか翻訳のせいか、若干読みづらい本ではあります。ところが内容はめちゃめちゃ面白い。懐疑的実証主義者である著者のナイフのような鋭い言説が、一般的な思考に毒されているわたしたちの思考を切り裂いていきます。まだ上巻しか読んでいないのですが、わたしの脳みそがめちゃくちゃにシェイクされています。

 

オーストラリアという大陸がヨーロッパの人たちに発見される前、白鳥というのは白い姿しか知られていませんでした。黒い羽を持つ白鳥がいるなんて、誰も想像だにしていなかったのです。この書籍の『ブラック・スワン』というタイトルは、そんな人間の思考をぶっ飛ばす現象を象徴したものです。

 

著者が『ブラック・スワン』と呼ぶ現象には、大きく分けて3つの特徴があると述べています。本文から抜粋します。

 

第一に異常であること。つまり過去に照らせば、そんなことが起こるかもしれないとはっきり示すものは何もなく、普通に考えられる範囲の外側にあること。

 

第二に、とても大きな衝撃があること。

 

第三に、異常であるにもかかわらず、私たち人間は、生まれついての性質で、それが起こってから適当な説明をでっち上げて筋道をつけたり、予測が可能だったことにしてしまったりすること。

 

こういう特徴を示す出来事を、著者は『ブラック・スワン」と呼んでいます。その性質や発生する状況、そしてわたしたちがどのように対処していくべきかについて書かれた本です。思考ゲームをしている感覚になり、読んでいるうちに目からウロコがポロポロ落ちるのがわかります。

 

上巻ではこんな話が印象に残っています。例えば世界中の船乗りが、「神に祈れば無事に航海することができる」と述べたとします。わたしたちが出会うすべての船乗りがそう答えていると想像してみてください。誰に聞いても、神に祈れば無事に航海できる。その証拠が俺たちだと言い張ります。

 

そこまで誰もが証言して証拠を突きつけて来れば、わたしたちはそれを信用したくなります。「そうか? 神に祈ることは効果があるんだな」と思ってしまいます。ところがそこには貴重な証言が欠けています。よく考えればわかりますよね?

 

神に祈ったけれども、船が沈んで水死してしまった船乗りの証言です。

 

もし神に祈ったすべての船乗りを調査したら、もしかすると祈りが届かずに死んだ人のほうが多いかもしれません。でも死んだ人の意見が取り上げられることはありません。沈黙の証言は無視されてしまうのです。だから神に祈りさえすれば無事に航海できる、という結論を疑うべきではないだろうか。著者はこの例のようなパターンで人間の心理を解き明かしていきます。

 

今夜からはさっそく下巻を読む予定です。さらに人間の心理の奥深くに入ってくようなので、めちゃ楽しみにしています。今以上に脳みそをシェイクして、こびりついた古い固定観念を振り払うことができたらいいなぁと思っています。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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