思い込みのせいで損してた
今日は久しぶりに雲が厚く、なかなか青空が見えません。夕方になってようやく雲が切れてきました。
ずっと自宅で仕事をしていたのですが、かなり肌寒い1日でした。確か明日は立冬ですから、いよいよ冬の気配を感じます。この時期に困るのが静電気。ソファに座って仕事をしていた後、立ち上がって窓のサッシに触れたり、水道の蛇口に触れるだけで、バシッと静電気が放電して音を立てます。暗がりだったら青白い火花が見えますからね。
もっとも困るのが猫のミューナとのふれあいタイムです。せっかく甘えにきてくれたのに、頭をなでてあげたとたんにバシッですから。ミューナも驚いて後ずさりします。痛いし不快だし、この時期はマジで静電気に困っています。確か放電できるキーホルダー等があった気がするので、三宮の東急ハンズに行ったら静電気対策グッズを探してみようと思います。
さて人間の思い込みというのは強烈です。一度そうだと思ってしまうと、事実と違っていても疑うことさえありません。ある映画を観て、そんな自分の思い込みを思い切り反省しました。
『ペイチェック 消された記憶』という2003年公開のアメリカ映画です。
大好きなベン・アフレックが主演していますし、相手役としてこれまたファンであるアーロン・エッカートが出演しています。ユマ・サーマンは苦手な女優さんだとしても、監督がジョン・ウーならば観ていて当然の映画です。だからこの映画はすでに観たと思い込んでいました。
時々タイトルを目にしましたが、その思い込みのせいでスルーしています。観たという感覚があっても、ストーリーがあまり印象に残っていない映画もあります。それはその程度の作品だったのだろうと、今まではあまり気にしていませんでした。
ところが最近はストーリーを忘れている映画について、できる限り見直すようにしています。この映画もそんな感覚だったので、もう一度観るつもりでじっくりと鑑賞しました。ところがどっこい、まったく記憶にありません。恥ずかしながら、この映画は初見でした。
何よりショックだったのが、この映画がめちゃくちゃ面白かったことです。こんな面白い映画を思い込みのせいで見逃していたなんて、とっても損した気分でした。思い込みって怖いですね〜〜!
フリーのコンピュータエンジニアであるマイケルを、ベン・アフレックが演じています。企業機密を扱うことが多いので、仕事を終えるとその記憶を消されることが条件になります。その代わりに莫大な報酬、『ペイチェック』を受け取るわけです。
ある日友人である、アーロン・エッカート演じるジミーから莫大な報酬を提案されます。日本円にして100億円近くです。その代わり3年分の記憶が消去されることになります。ある特殊な装置を完成させるのが目的でした。
3年が経過して記憶を消されたマイケルは、大金を換金しようと弁護士に会いに行きます。ところが記憶をなくす前の自分が、その報酬の受け取りを拒否していました。さらに私物として残した物は自分の持ち物ではなく、ガラクタばかりです。困惑しているマイケルに対して、FBIが彼を拘束しようとします。さらに友人のジミーの会社が雇ったエージェントに命を狙われます。
そんなマイケルのピンチを救ったのが、そのガラクタでした。実は記憶をなくす前の彼が、記憶を無くした後の自分にために残した物だったのです。つまり記憶をなくす前のマイケルは、未来に何が起きるかを知っていたことになります。ここから失われた3年間に何があったのか、観客とともに主人公の謎解きが始まるという設定です。もし観てない人がいたらいけないので、ネタバレはやめておきますね。
テンポ感がとてもよく、ストーリーもよく練られているので最高に面白い映画でした。ジョン・ウー監督は過激な暴力シーンや無駄なアクションが多いので、ちょっと苦手な監督です。でもこの映画はエンジニアが主人公ということもあって、そのあたりはとてもスッキリしていました。むしろベン・アフレックのアクションシーンを楽しむことができました。カーチェイスも最高でしたしね。
アーロン・エッカートは、ナイスガイから悪役までなんでもできる人です。いい俳優さんだと思います。ユマ・サーマンもこの映画に関しては、とても素敵な女性でした。やっぱり思い込みには要注意ですね。そんなことを感じさせてくれた、素敵な映画でした。原作の小説も読んでみようと思います。
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