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高羽そらさんインタビュー

視点のマジック

朝から雨が降っている神戸です。そしてこの雨雲が行き過ぎると、12月並みの寒さになるとか。明日は外出する予定なのですが、厚着をするほうがよさそうですね。先ほどのブログにも書きましたが、まだ腰痛が少し残っているので腰を冷やさないようにしないと。

 

今朝は博多のニュースを見てびっくり! それも動画を見てぶったまげました。まるで映画のワンシーンのような陥没でしたね。人的被害がなかったのは、本当に奇跡だと思います。ニュースによると工事中に水が出て、すぐに作業を中止。そして警察に道路規制を依頼。さらに警察がすぐに行動を起こしたことで、道路規制のわずか5分後に陥没したとのこと。まさに神対応ですね〜〜!

 

もしどこかで躊躇したり、対応が滞っていたら、貴重な人命が失われたかもしれません。陥没事故そのものは責任重大ですが、とりあえず異常を察知してからの対応はファインプレーです。対応がしやすい時間帯だったのもうまく連携プレーできた要因でしょう。久しぶりにあっぱれだと思いました。

 

さて映画の話ですが、同じくあっぱれと叫びたくなる映画を観ました。

 

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『ユージュアル・サスペクツ』という1995年のアメリカ映画です。この映画は観客の意識を倒錯させる手法を使ってラストで驚かせます。ですからその驚きを体験したい方は、この先を読まないでくださいね。古い映画なのでネタバレに近いことを書きますから。

 

この映画の写真の5人は犯罪者です。トラック強盗の容疑者を割り出すため、目撃者の面通しで警察署に呼ばれました。しかし元々が一癖も二癖もある5人だったので、その出会いがきっかけである犯罪を起こします。

 

汚職警察官が、入国した犯罪者を密かに護送するというアルバイトをしています。その犯罪者が持っている宝石を狙いました。仕事はうまくいきますが、中身は宝石ではなく麻薬でした。そこから5人はある組織に狙われます。

 

そこに登場するのがカイザー・ソゼという伝説的な人物です。顔を知っている人間はほとんどいなくて、もし裏切れば一族を皆殺しにしてしまうような恐ろしい人物です。実はこの5人は、過去の犯罪でカイザー・ソゼの仕事を邪魔していたことがあります。本来なら命を狙われるのですが、知らなかったということで新しい仕事を押し付けられます。それを無事に成し遂げたらチャラにするということです。

 

ところが5人のうち4人は仕事を指示された現場で殺されてしまいます。果たしてカイザー・ソゼは誰なのか? 5人のうち、唯一生き残ったヴァーバルという男の証言によって、警察はカイザー・ソゼを見つけようとします。そして最後にカイザー・ソゼの正体が明らかになりますが、その時にはすでに逃亡しているという内容の映画です。

 

ここまで書けばカイザー・ソゼが誰なのか想像できますね。この映画はヴァーバルという人間の回想が映画になっています。でも映画を観ている人は、それを事実としてとらえてしまいます。それこそが視点のマジックです。これは小説でも使われる手法です。その視点の持ち主が、事実を語っているかどうかわからないからです。

 

ですからカイザー・ソゼの正体は、唯一生き残ったヴァーバルです。自分の顔を知る人物を暗殺するために、他の4人を利用したというのが真相です。普通に観ていればあっと驚く映画になったと思います。

 

ただし、この映画は大失敗していることがひとつあります。それはキャスティングのミスです。

 

実はこのヴァーバルを演じているのは、名優のケヴィン・スペイシーです。そして他の俳優さんは、比較的マイナーな人たちです。だからケヴィンが異常に目立ってしまいます。例えば『オーシャンズ11』のように、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンという有名どころが並んでいたら、誰がカイザー・ソゼなのか悩んだと思います。

 

でもこの映画のキャストだと、速攻でケヴィンが重要な役どころであることがわかります。カイザー・ソゼが誰なのかを映画で問われた時、彼以外には考えられない状況でした。ただし、これは2016年のわたしが観るからそうなのでしょう。

 

1995年時点のケヴィンは、まだ完全にブレイクしていない俳優さんでした。アカデミー主演男優賞を受賞した『アメリカン・ビューティ』はこの映画の4年後です。そしてこの作品で、ケヴィンは初めてアカデミー助演男優賞を受賞しています。

 

ですからこの映画が公開された時点では、かなりいいキャスティングだったのでしょう。それなら視点のマジックも生きてくると思います。『現在の視点』で語るから、ミスキャストになってしまうだけです。これもある意味、視点のマジックかもしれませんね〜〜!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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